バイトって楽しいですよね

シンガポールでは2週間だけ語学学校に通ってそれからはほとんどの時間をインターンとバイトに費やしました。
インターン:留学支援センターのお手伝い
バイト:日本人小学校から塾までの送迎バスの付き添い
イベントスタッフ(約二週間)
焼肉屋のホール
私がどんなバイトをしていたか興味がない方は段落まで読み飛ばしてください

仕事の内容をつらつらと語っても退屈ですね、まずは思い出の話をさせてください。
インターンではいろいろなことを体験させてもらいましたが、一番楽しかったのは留学生の案内でした。留学といっても語学留学がほとんどですし、期間が2週間以内の人がほとんどだったので、こっちとしても肩ひじ張ることなく案内、説明できてよかったです。時には校外学習?で来た大学生の対応をすることもあって、楽しかったです。といってもその新鮮な反応を見ただけでその後繋がりができたり、というわけではなかったのですが、シンガポールの良さや面白さを共有できた気がして心地よかったし、シンガポールの良さを再認識できるようで案内をする側としてもとても貴重な体験でした。

送迎バスの付き添いは初めは一番退屈な仕事でした。運転手はシンガポール人なのですが話しかけてこないし、生徒は小学生で話題も違う。バスに乗ってる時間も30分くらいだし人数確認とシートベルトさえしっかりしておけば問題ないか、とはじめはそう思ってました。
なんといっても私たちは同じ言葉を話す日本人なもので、少しずつ打ち解けて、「小学生なんて話が通じるわけない」と奥底で思っている自分がいることに気づいて、少し恥ずかしくなりました。自分の意志ではないとはいえ、小学生からシンガポールで生活している彼らには彼らなりのしたたかさがあって、特殊な悩みがあって、とてもユニークな子たちでした。ですがこれはあくまで良く言えば、です。極端に悪く言えば「生意気なク〇ガキ達でした」でもそんな彼らを思い出せば、苦笑いしながらもまた会いたいなと思えるから、不思議なものですね。
これは半年のワーホリを通して言えることだと思うのですが、私はとても運が良くて、人との出会いに恵まれたように思います。小学生の相手をするだけのバイトでこんなことを言っていると少女趣味のようで笑えませんね。私は10近く年下の彼ら彼女らを無条件に見下す部分もありますが、自分だったら親の力を借りなければどこにも行けなかったような歳からシンガポールで暮らす彼ら彼女らに敬意を払う部分もある、というだけなのです。

イベントスタッフでは日本のフグ屋さんの売り子をさせていただきました。日本人の通訳者の方や日本人のスタッフの方がいました。ここではつたない英語だろうとアグレッシブに、自信をもって話しかけていくことが重要なんだと学びました。これはそういう方々が何かを教えてくれたわけではありません。もちろん決済機器の使い方などを教わることはありましたがそうではなくて、英語をペラペラな人も売り子に慣れてる人もいる中で自分が雇われた、自分が働く意味を考えた結果です。英語が苦手だからと、伝わらないことが怖くて話しかけずにいたら話すことは定型文だけでそれは会話ではありません。そして定型文のやり取りではそもそもフグに興味のあるお客さんしか買ってくれないし、自分の英語も上達しません。それに私たちが売っているものはフグなのです。日本以外では毒のイメージが強い魚です。私たちにインド人といえばカレーと同じレベルでフグといえば毒なのです。フグ食べてみないかと声をかけても毒の魚でしょ?と断られることも少なくありませんでした。しかし、日本や日本食が好きで興味を持ってくれる人も多くはありませんでしたが確かにいて、そういう人たちと話をすることはとても楽しかったですし、得難い経験だったと思います。それと、ほかの店の人と話をするのも楽しかったです!シンガポール人みんなフランクだし優しいし話しやすい!

焼肉屋のホールはインターンを除いて私のメインのバイトでした。
店長とオーナーが日本人でスタッフはシンガポール人、中国人とマレーシア人が同じくらいの比率で常にいました。

これが一番しんどくて一番面白かったです。

これが本題といえば本題なのですが、将来やりたいこととか正直まだはっきりとはわかりませんが、楽しいと思える環境の中に居たいなと思うのです。

 正直自分は世渡りがうまい方ですし、物事を楽しむ力があると思います。それでも、いつでもどこでもハッピーであるほど器用でも寛容でもないので、自分でコントロールできることくらいはコントロールしたいし、そうできるように備えておきたいと思うのです。

自分の思う楽しい環境とは、自分を受け入れてくれる仲間がいて、ギリギリ達成できるかどうかのタスクが常に用意されていて、耐えきれる程度のストレスとそれから逃げるわけにはいかないと思う少しの理不尽さです。それと、明確にゴールが決まっていることも重要だと思います。少し感覚的すぎますよね、簡単に言うと友情努力勝利です。
これがわからない人は少年ジャンプを読んでください。

友情努力勝利と簡単にまとめたもののこの3つは条件が非常にあいまいで、友情は倒すべき敵や達成するべきタスクが必要で、努力には自分を成長させてくれる師匠や先生のような存在が必要、勝利には達成しきった、これで終わり!と思えるゴールが必要です。友情、努力の部分は当人私大の部分も大きいですが、偶発的なものでそろえるにはある程度の運が必要です。

なので、私は大いに運に感謝しています。シンガポールには気の合う友人も、達成困難なタスクも、英語を教えてくれる先生も存在していて、用意されていたかのようにさえ思います。そしてシンガポールでのワーホリは半年が限度です。私の求める楽しいと思う環境の条件すべてがそろっていたのです。

今は大学生で、わがままを言ってワーホリに行かせてもらった以上、卒業するまでは冒険できない、と思っていますが、卒業して社会人になれば話は別です。そうなればどこへでも行けるし、なんだってできる、楽しいと思う環境に飛び込んでいける。そう思うのです。


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