Parallels Desktop 15でCS5を動かしたいなら仮想Sierraだ
メインマシンのMacbook Pro(13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 ports)のバタフライキーボードくんが二度目の死を迎え始めた。
やっぱりキーボードが駄目になると私の場合はどうにも仕事にならんので、観念して注文しました。2020年モデル。
左から3代目MBP2020(13inch),2代目2016(13inch),初代2011(17inch)
掲題の話を早く読みたい人は興味ある見出しまでジャンプしてください。
MBP2020の新しいキーボード
Magic Keyboardの使い心地は良好です。打鍵感はバタフライキーボード以前に近づきつつ、静音性は上がってる。特に不満はないです。でもやっぱりバタフライの感触も普通に好きだったな。
Touch Barも使うかどうかで言えば正直使わないんだけど、別に物理ファンクションキーも日常的に使うのは音量調整ぐらいだったし、特に問題には感じない。むしろ想像していたよりもいろんなアプリが対応してて、けっこう普及してるんだと感心したぐらい。
CS5が使えない
個人的にいちばん問題なのは、2020年モデルのmacOSはCatalinaがデフォルトなので、業務で使ってるAdobe IllustratorやPhotoshopのCS5が使えなくなった。サブスク課金はしんどい。元々それがネックで先代MacもCatalinaにはアップデートしないどころかHigh Sierraで運用していたので、今回の買い換えで一番の懸念事項だった。ダークモードって何ですかね?
ちなみに手持ちのiPhoneは4sでiOS9だし、iPadは第二世代miniなのでiOS12です。Apple古代人。
そんなわけでなんとか32bitアプリが動作する環境を残すべく、Parallelsを導入して仮想Macを作成。
Parallels仮想環境のSierraならOSインストールもできるし、CS5も動く
結論から言うとMacbook Pro 2020 + macOS Catalina + Parallels Desktop 15という環境でCS5を動かしたいなら、仮想MacとしてインストールするのはSierra(macOS 10.12)がおそらく最良です。以下、やったことを書きます。
El Capitan(10.11)→OSインストールできず
まず裏技不要でCS5が動く最後のバージョンだったEl Capitan(10.11)のインストールを試みた。幸い、ロジックボードが死んでGPUをパージして辛うじて延命している初代の17インチMBP(Early 2011)にEl Capitanのインストールappが残っていたので、createinstallmediaでインストールディスクを作成してParallelsにぶちこんだ。
が、「インストールできるパッケージがありません」エラーでOSインストール自体が失敗。
おそらくEl Capitan以前、Snow LeopardかLionあたりのインストールDVDがあればなんとかなったと思う。17inchのインストールDVDは持っていた(これはSnow Leopard)けれど、これも17inch Macbook Pro上で動かさないとインストールできない代物なので、10.11以前のインストールをこの時点で断念。
High Sierra(10.13)→OSインストールできたが、CS5が動作せず
一旦、本稿冒頭に登場した先代MBPにParallelsをインストールし、回復パーティションからHigh Sierraを仮想インストール。これは成功したので、仮想High SierraのファイルをMBP2020にコピーして、Parallelsへ取り込み。これで新MBP上でHigh Sierraが動くところまでは行った。
次にHigh Sierra上でCS5をインストールした。インストール自体はできて、Java 6関係の処理も施した上でアプリを起動するも、イラレ・フォトショともにロード画面で落ちてしまう。これが解消できず、High Sierraも断念。
Sierra(10.12)→OSもCS5もインストール成功!
Sierraのインストールappもなぜか先述の17インチMBPに残っていたので、これをcreateinstallmediaしてインストールディスクを作成。そのままMBP2020のParallelsにぶち込んだら、無事インストール成功。
CS5もインストールして、Java 6関係の処理を施し、祈る気持ちで起動……したところ、イラレ・フォトショともに起動成功!まだ詳しく動作確認はできていないけれど、まあ、Sierra上の動作と変わることはなかろう。
Parallels、本当のことを言ってくれ
事前に上記のページを読んでいたので、なんとかできそうだと思ってはいたけれど、実際は確かにできたとはいえ、だいぶ苦戦させられた(どうせ一筋縄ではいかんだろうとは思っていたが……)。自己責任なのはわかるけど、さも簡単にできるような書き方は違うんじゃねえかな〜。
仮想デスクトップ上のこととはいえ、Sierraの動作がHigh Sierraに比べるとかなり緩慢なので、仮想SierraからHigh SierraにアップデートするとCS5がどうなるのかもまたそのうち試してみようと思う。
とりあえずこれで本格的にMBP2020で戦える態勢が整った。先代MBP2016はステージライトリコールに出してから、どこかに売却しますかね。
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