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プラスチック使用量の増加は海にどんな影響を与えるのか?

皆さん、こんにちは!
先月からTSUKURUでインターン生として参加させていただいてる京都産業大学3年sekiです。

最初のnoteの題材を何にしようかなと考えたところ、今回は「プラスチック使用量の増加は海にどんな影響を与えるか?」について書くことにしました。なぜプラスチックついて書こうと思ったかというと、父親の影響で幼少期から海の生き物が大好きな子どもで、生き物に対する思いが強かったからです。その思いから大学では海洋プラスチックについて論文を書いています。

経緯はこんなところで終わりにして、早速本題について話していきます!             

海洋プラスチックとは?

みなさん、海洋プラスチックって何か知っていますか?
海洋プラスチックとは、私達の生活から出たプラスチックゴミがなんらかの形で処理されることなく、海にたどり着いて漂うゴミのことです。

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既に世界の海に存在しているプラスチックゴミの量は約1億5000万トンで、そこにプラスで年間800万トンのプラスチックが新たに流入していると考えられています。800万トンの重さはジェット機5万機に相当します。ジェット機5万機って多くありせんか!?日本国内の航空会社が保有してる数は581機なので、およそ100倍に当たる量のプラスチックが年間流入しているのです。

これほど多くのプラスチックが海に存在して、何らかの影響はでないのか!という話になります。もちろん、海洋プラスチックは海洋生物だけでなく、私達の生活にも影響を及ぼしているのです。

海洋プラスチックが引き起こす問題

1つ目に、野生動物への影響です。
海洋プラスチックは、主に海鳥、クジラ、ウミガメ、魚などに影響を与えています。少なくとも700種のもの生物が傷つけられたり、死んだりしています。海洋生物が餌と間違えてプラスチックを食べてしまい、死に至るケースです。海洋生物が間違えてプラスチックを食べてしまうと、消化できなくなってしまい、お腹がいっぱいであると感じて餌を食べなくなって、餓死します。プラスチックの摂取率は、ウミガメが52%、海鳥90%と推定されている。野生のウミガメの主食はクラゲであり、レジ袋をクラゲと間違えて食べてしまい、死んでしまっています。海鳥は親鳥が間違えてプラスチックをヒナに与えてしまい、育たなくなるケースが出ています。

また、海洋生物が間違えてプラスチックを食べてしまう以外にも、体にプラスチックが絡まってしまうことで死んでしまうことがあります。これを「ゴーストギア」と呼びます。

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「ゴーストギア」とは、海に流出した漁網やロープ、釣り糸などの漁具です。漁具のほとんどが、プラスチック製品からできているため、分解されることなく留まります。特にイルカやクジラ、ウミガメなどの動きが活発である生物に被害をもらたしています。

2つ目に漁業への影響です。
プラスチックによって、漁獲量が減少するだけでなく、船のスクリューにプラスチックが巻き込まれて事故が起こる可能性があるとされています。漁獲量の減少は魚がプラスチックを食べてしまい個体数が減少して、それが漁業に影響をもたらす。また、プラスチックは海に流れ出てたら、波や紫外線等の影響でプラスチックの粒子となります。5ミリ以下になったものを「マイクロプラスチック」と呼びます。マイクロプラスチックが原因となって、風評被害を起こし、漁業者に経済的損失を与えるとされています。

3つ目に、観光業への影響です。
プラスチックゴミは、観光地の自然の美しさを損ない、観光収入の減少に繋がります。また、プラスチックゴミの掃除やメンテナンスに伴う経済的コストも大きくなります。既にプラスチックゴミは観光業に影響をもたらしています。きれいな海で有名なインドネシア・バリ島のビーチや地中海のビーチに影響を与えています。中でも地中海は「プラスチックの海」になる可能性が高いとされています。ダイビングする人にとっても、きれいな海を見るために来たのに、海の中がプラスチックで汚れてたら誰もダイビングしに来ません。観光業をメインに行っている国や地域にとって、これはかなりの経済的損失をもたらします。

まとめ

このように海洋プラスチックが引き起こす問題は深刻なものばかりです。皮肉なことに、これらの問題の原因を作っているのは私達人間なのです。私達人間が、きちんとプラスチックゴミを捨てずに、ポイ捨てや直接海に捨てたことが原因でこのような問題が起こっているのです。言ってしまえば、自業自得なのです。
このまま海に流出する海洋プラスチックが増え続ければ、「2050年には海洋プラスチックゴミの量が、海にいる魚を上回る」と予想されいます。海に流出してしまったプラスチックゴミを完全にきれいにすることは不可能です。だからこそ、これ以上プラスチックゴミを海に排出しないことが重要です。私達の地球を守るためにできることは、プラスチックゴミのリサイクルをすることやポイ捨てをしないことです。


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seki
ゼミの論文終わらせないと~












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