【働き方改革と本】キャリア居酒屋Vol1
こんにちは。TSUKURU池田です。
先週の「マラソン王子のふるさとトーク」に引き続いて、今週のTSUKURU SDGs Night「働き方改革から始まるオトナの読書旅」が無事開催されました。
『読書』について「興味はあるのに実践できていない・・・」と感じるみなさんに、新しい読書の形・本との出会いを提供することを目的としたこの回は社会人の方々を中心に9名の参加者を迎えて大盛り上がり。
12/23に控えた「選書マエストロによる、自分の未来の可能性を広げる読書術」への素敵なプロローグになりました。
今回はこのイベントで得られた学び3つ「本は読みきらなくて良い」「文学の再興と働き方改革の共通点」「嫌いな本との向き合い方」についてシェアします。
1.本は読みきらなきゃいけない?
今回のゲストは、コクヨ株式会社のアドバイザーや政府の国家公務員の働き方改革推進チームでファシリテーターを務める坂本崇博さん。
そして人と本が出会う新たな本のあり方を提案し、「本が出会う素敵な偶然」を演出するユニット「book pick orchestra」の代表を務める川上洋平さんです。
まず冒頭、川上さんがこんな風に切り出します。
「日本人って昔からある読書のイメージに囚われがちなんですけど、そもそも本って読みきらなきゃいけないんでしょうか」
この言葉にすかさず反応したのが坂本さん。
「そうですね〜、実は私は買った本で読み切ったものはあまり多くなくて、ほとんど読みかけなんですよね。」
たしかに、自分でも薄々感じていましたが「本を読み切る」ってかなりの労力が必要で、、、でも読み切っていないと「本読んだ!」とは胸張って言えない気がしちゃって悩ましい、、、、けっこう思い当たる節がありますよね。
でも川上さん曰く、そんなこともないんだとか。
「人によって本を”読む”が何を意味するか違います。『あの本の157ページ16行目がいいよね!』とかいうレベルまで読む人もいれば、一冊の本の中に出てくる一言一言に注目して一生かけてその本を読んでいく人もいます」
「それを考えてみると、本の読み方って個人によって浅い深いありますし、別に読み切ることが正解ではないですよね。個人の人生経験や体験をミックスすることで、その人なりの読み方ができると思うんですよ」
さすが本の専門家の川上さん、開始早々にして我々の読書に対するステレオタイプを打ち壊してくれます。
自分自身、本を読むことに自分でハードルを作ってたのかもと反省です。
そう言えば、『読書』って自分を広げてくれるような本に出会うという体験をすることが一番大事なはず。
読みきれないとしても、自分に意味があるかどうか分からないくらいの本を手にとってみるのが良いでしょう。
本屋さんの棚をざーっと見ていくなかで、今日の靴と同じ色の表紙の本を選んだり、気分によって決めるのも面白いですね。
2.文学の再興と働き方改革の共通点
続いてのトピックは「働き方改革」に関わるもの。
3年くらい前から社会学者や哲学者が口を揃えて、「文学を再興せよ」「今こそ文学が必要」と声高に主張したことをきっかけに、ファンタジー性や虚構性を含んだ「文学」が見直されてきました。
しかし、なぜ今になって「文学」なのでしょう。
思えば科学が発展して以降、近代人間社会は「結果」を求めるようなコストパフォーマンス的な生き方、合理的な生き方を求める方向に発展していきました。現在の「労働スタイル」もその延長線上にあります。
でも、人間って「結果」で動くのでしょうか。
単なる「数字」のために働けるのでしょうか。
きっと人が動くときは「結果」なんて薄っぺらいものではなく、「ワクワクするもの」「ドキドキするもの」のようなファンタジーのようなストーリーに惹かれるのではないでしょうか。
思い起こせばそもそも働き方改革は、単なる時間削減とか効率化の話ではなく、自分の人生や仕事をもっと楽しく拡げるためにすることでした。
なので実際問題、自分やりたいことやビジョンがないと意欲的に時間の使い方見直しには取り組めないはずです。
そんな、自分のやりたいこと見つけるため、すなわち経験を拡張する機会のひとつが『文学』に出会うことと言えるでしょう。
自分がまだ認識していなかった世界や価値観との出会いによって、自分のなかに潜在的にあった想いだとかやりたいことに気づかせてくれるはずです。
3.嫌いな本との向き合い方
「感情移入してしんどいから読みたくない」「なんとなくこの本は嫌い」などの理由で手をつけていない本って誰にでもありますよね。
でも川上さんや坂本さん曰く「嫌いな本、すぐに捨てたくなると思うのですが、活用法があります」とのこと。
苦手な本を持っておくことの効用は以下の3つだとか。
1つ目は「嫌いな本」を「嫌なままで読めない状態」にしておくことで、自分の思う『嫌い』の特徴や傾向を掴むことに役立つこと。
2つ目は、現実世界では避けることのできない『嫌いなひと』との出会いを本で再現して「現実に嫌いな人と出会ったときの予防策になる」こと。
3つ目は、嫌いな人間の本を敢えて読んでしまうことでたくさんの反論を考えることができる。それにより、論理的な思考を鍛えられること。
「読まなくても、買った時点から読書は始まっている」
そんな川上さんの言葉をヒントにこれからの読書を変えて行こうと思いました、
4.まとめ&次回予告
「本」にはそれ自身のもつ魅力に加えて、「読み手の人生」も加わって新たにな物語が生まれます。
だからこそ、奥深い「読書」という営み。
そんな『読書』をいろいろな角度から深めるためTSUKURUでは、今回のゲストである川上さんをスピーカーに迎えてクリスマス前々日の12/23にオンラインイベントを開催します。
新しい年に向けてより可能性を広げたい、現状に満足できず変化が欲しい・行動したい!と考えている方には興味深い内容になっています。
ご興味あるかたはぜひこちら↓から無料チケットをお求めください
前回までの川上さんの読書イベントレポは下記よりご覧ください。
IT技術が発達した現代社会。
必要な知識を得るためならネット通販で本を買えば良いのですが、経験を広げてくれる本に出会うには本屋さんや、本を置いてるバーや喫茶店に赴き、ふと手に取るのがよいはず。
ぜひ、あなたも明日は気になる一冊を手にとってみてください。
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記事を書いた人は
Ikeda
人間万事塞翁が馬
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