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空間演出デザイン演習Ⅱ-1(すまいのリノベーション)

この記事は課題内容のネタバレになる可能性があります。

2年次のTW課題である「すまいのリノベーション」。

この課題と、同じく2年次TW課題である「空間ドリル」の単位取得が3年次スクーリングを受けるための条件となっている。
つまり、3年卒業を目指す自分にとって、このふたつの課題を1年目に出すことが大きな目標だった。

課題内容としては、異なる3組のクライアントから1組を選び、そのクライアント向けにマンションのリノベーションプランを提案するというもの。
いままでの図面製作は基本的に与えられた図面を真似るだけだったのが、ここでいきなり「0から図面をつくってね」といわれる。建築ド素人の自分にとってかなりの難問である。

設定されたクライアントは、「子どもがいない若い夫婦」、「退職した老夫婦」、「ルームシェアをする友人」の3組。
一番イメージしやすい老夫婦を選ぶことに。

まずはクライアントの人物像を掘り下げる。
与えられた情報から連想されるキーワードを出しつつ、高齢であることや比較的時間に余裕があること、趣味の時間をつくることを考慮し、無駄の少ない回遊型の家事動線にすることで家事とプライベートのメリハリがつくようなプランを考えた。また、それぞれが違うことをしていても、ゆるくつながれる開放的な空間づくりも意識する。

次に、ダイアグラム、ゾーニング、ブロックプランと徐々にプランを詰めていく。
なにしろすべてが初めてのことだったので、進んでは戻り、進んでは戻りを何度も繰り返し、やっとの思いで平面図・展開図までたどり着く。この時点であらかじめ予定していた計画から大きく遅れている…。
しかも、図面を描いているうちに矛盾や改善点が出てきたので、改めてダイアグラムからやり直した。
なんとかプランをまとめ、CADで図面を引くところまで完成。

次はパース表現なのだが、ここに関してはSketch Upで完結させることもできたが、パースを描くスキルを身につけたかったというのもあってじっくり取り組むことにする。とはいえ、アナログ表現は自信がないのでデジタルで。

まずはSketch Upを使って壁や家具のアタリをつくる。そしてパースを意識しながら視野角とアングルを調整して書き出し。

次に、その画像をもとに、iPadのConceptsというアプリを使って線をなぞり、着色していく。

アナログ感も残しつつ、生活イメージが伝わるような表現を目指したのだけど、着彩のセンスがいまいち…。テクスチャを重ねたりすれば質感が出てくるのだろうけど、提出期限も迫っていたので今回はここまで。時間を見つけて再挑戦したい。(果たしてそんな日は来るのだろうか…。)

実は今回のパース、『いちばん楽しいマンションの間取り図鑑』という本を参考にした。マンションに特化したリノベ事例が載っていて、部屋の面積も記載されいるのでサイズ感の把握に最適だった。


気になる採点の結果は、ギリギリA評価。

今回のプランの要として考えていた家事動線については評価してもらえたものの、面白みが少ないとのコメントも。
生活感のあるモノをどこまで書き込めばいいのかわからなかったというのもあるが、「クライアントの暮らしぶりをもっと詳細に設定したほうがよい」というのはまさにその通りだと思う。

いままでの課題の中でも一番「やり切った」という実感があったので、多少悔しい部分はあるけど、自分にとってはじめてのリノベーション設計なのでこれが現時点での自分の実力なんだろう。
ただ、自分の中での目的であったパースに関しては褒めてもらえたので、結果的に良かったということにしておく。

空間ドリルも単位取得でき、来年度は無事に3年次スクーリングに進める。今後の課題は今まで以上に濃く、重くなるみたいなので気合を入れねば…!

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