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ハンドメイド・DIYは新しい産業になる

ハンドメイドやDIYには大きな可能性が広がっている。

今、ハンドメイドもDIYも盛り上がりをみせてきてはいるが、これは一過性のブームではなく、大きな産業となって一人ひとりが自由でやりがいのある仕事を得る一つの方法になると思っている。

モノゴトはらせん状に発展していく。

19世紀のドイツの哲学者ヘーゲルは、歴史的な発展のプロセスをこのように説明している。

世の中の物事は、直線的に発展するものではなく、あたかも「螺旋階段」を登るように発展していくという法則である。

螺旋階段 Photo by Jonathan Singer on Unsplash

螺旋階段は真下からみると同じ円をぐるぐる回っているように見える。しかし、横からみたときは元の位置に戻ったのではなく一段高いステージに上がっている。

歴史における発展とは「古く懐かしいもの」が「新しい価値」を引き連れてくることで復活してくることともいえる。

前置きが長くなったが、ハンドメイド・DIYも同じように螺旋状に発展して、新・家内工業として新しい産業になるとふんでいる。

その昔、ものづくりは家内工業で行われていた。
 Wikipediaで「家内工業」を調べるとこんな感じで書かれている。

家内工業(かないこうぎょう、英語: home industry)とは、生産者が自宅の一部を作業場所にし、家族や家族的使用人などにより、簡易な技術や設備、用具を用いて製品を生産する、小規模な工業の形態のことである[1]雑貨(日用品)や玩具などの工業に多い。賃金の低さや劣悪な労働条件が特徴であり、経営が不安定である[2]商人から原材料の前貸しを受けた小生産者が自宅で加工を行う工業形態のことを「問屋制家内工業」と呼ぶ[3]

Wikipedia「家内工業」

「生産者が自宅の一部を作業場所にし、家族や家族的使用人などにより、簡易な技術や設備、用具を用いて製品を生産する。」

まさに今ハンドメイドやDIYで起こっていることと似ている
でも、似てはいるけど、決して同じじゃない。
テクノロジーが進んだ今は決して「簡易な技術や設備、用具」なんかじゃない!!

長くつづいた家内工業は産業革命とともにすたれていき、生産場所は工場へと移り変わり、大量生産・大量消費の時代へと移り変わっていった。

でも、もうみんな大量生産・大量消費に飽き飽きしている。
このままでは地球ももたない。

今、歴史はらせん階段を登るように、新しい時代へとうつり変わろうとしている。

それが「シン・カナイコウギョウ」(トップ画像はシンゴジラからインスパイア)

映画「シン・ゴジラ」より


2012年、クリスアンダーソンは著書「MAKERS」の中で21世紀の産業革命としてメイカームーブメントが起こると予言した。

それから約10年。

3Dプリンタ・レーザーカッターなどの新技術
ネットで個人が販売できる環境
SNSによるマーケティング

さまざまなことが個人で可能となり、ますます個人が世界を相手に製造販売できる可能性が広がっている。

「体験型シェア工房ツクレタ」はそんな新しい時代の産業が発展するための手助けができればと考えている。

事業のコンセプトは壮大だが、私たちの基本理念は「ものづくりの楽しさをわかちあう」にある。何か自分で新しいものを作ったときの「ツクレタ!!」って気持ちをわかちあう様子が社名の由来だ。

一人一人の「ツクレタ!!」の先に新しい時代が開けると信じて、2021年夏の開業を目指しています。


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