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導かれた場所を選んだ場所にしたい

会長付記

この記事は2024年3月初頭に書かれたものです。2024年5月22日現在、高座名も決まり、初高座にも立ってもらっております!
筑波大学落語研究会は、新入会員をいつでもお待ちしております!!!
彼のように、年度の途中で入っていただいても良いので、ぜひ一度毎週金曜日のMTに足を運んでみてください
詳細は公式Twitter(現X)・InstagramのDMから!!!
それでは本編をお楽しみ下さい!

本文

皆さま、はじめまして。筑波大学落語研究会の遠藤です。
昨年12月にぬるっと加わり、今年の1月から(多分)籍を置かせていただいております。
まだ芸名も無く、着物や小物も持っておりませんので、“見習い”という認識で余興等のお手伝いをしております。芸名を考えていただいていますが、好きな言葉として角刈りを挙げたところ、『角刈ろびんそん』(厚切りジェイソン?)やら『大横綱角刈』やら、極めつけには『角刈ぐらしのアリエッ亭魔女の宅急便ソン』という候補が飛び出し、一時中断となりました。正式に決まりましたら、こちらでもお伝えしようかと考えております。
最近は余興で先輩方の姿を見る機会が増え、思いきって入会したはいいものの落語のイロハも知らない身、果たして自分にできるのか・・・と不安が募る日々でございます。笑

自己紹介もかねて

今回は、自己紹介もかねて入会に至った経緯をお話ししようと思います。冗長で稚拙な文章ですので読み飽きたらやめていただいて構いません。

私を語る上で欠かせないのはやはりこれでしょう。アイドルヲタク。みなさん、勘違いしないでください。オタクではなくヲタクです。なんていうんですかね・・・。いわゆる推しじゃなくて憧れと尊敬の対象であり、もはや人生の先生であり師匠。顔や名前を見るだけで涙が出ることも多々あります。面倒くさいですね。友達がいなくなりそうです。とにかくその方(K氏とでもしましょう)を中学生の時から追いかけ続けています。たかが5年、されど5年。私の人生は彼と彼の所属するグループに彩られ、豊かに耕され、盛り上げていただいています。文字に書き起こすと気持ち悪いですね。でも好きなんです。すみません。

そして昨年のニューアルバムとそれを引っ提げて盛夏から晩秋にかけて開催されたライブツアー、そこで披露されたK氏のソロ曲が落語満載の曲だったのです。ご本人は「落語を知ってる人からしたらただ部分部分を取り出してつなげただけじゃん、と思われるかもしれないけど」というような旨の前置きをされていましたが、『時そば』『芝浜』『死神』『火焔太鼓』『寿限無』『船徳』『明烏』といった演目(他にもあるかもしれません)の一節や有名なセリフが盛り込まれたメタルロックの姿をした、ファンに向けたラブソングです。ライブの演出ではまず、艶やかさとロックな雰囲気を兼ね備えた着物風の衣装に身を包み、扇子と座布団を持ったK氏がお囃子に合わせて登場します。容姿端麗。美しすぎて目が離せません。ステージ上に正座して小噺を披露し、客席を扇子で数えながら「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ、いつ、むぅ、なぁ、やぁ。(曲名)を一席」と言ったところで曲が始まります。わくわくしますね。きっともうすぐ円盤化。財布が買わせて、と言ってます。まぁまぁ落ち着いて。

11月、雙峰祭、落研にて

11月初頭、雙峰祭。初めての学園祭を楽しむ気満々だった私はパンフレットを読み込み、付箋を貼って気になる催しをロックオンしました。そこで目にした落研のポスター。ずらりと並ぶ演目の中に『時そば』と『死神』を見つけました。前日の『火焔太鼓』と『寿限無』はフェスに行っていたため聴けませんでしたが、せっかくなら、という思いで向かいました。教室の入り口に並んでいた先輩方、「『時そば』と『死神』が聴きたいんですけど・・・」と話しかけた私を落語がわかる有識者と思わせてしまったかもしれません。ただのヲタクでごめんなさい。扉が開くや否や最前どセン席を陣取った私を落語に興味津々の良客だと思わせてしまったかもしれません。ライブで天井席から米粒サイズのK氏をぼやけた視界に捉えて叶わなかった近さを味わえると思ったんです。笑ってください。そんなこんなで始まったおそらく人生初の落語。枕に笑い、噺に聴き入り、件の曲の要素に沸き立ったあの時間が学園祭の中でいちばん楽しい記憶となりました。
学業とバイトの両立にも慣れてきた時期。ふとした時に思い出す落語。そろそろ何か始めようかな、などと考えていた私は思いきってTwitterとInstagramからDMを送り、落研の扉を叩きました。物理的にも叩きました。そしてタダ飯をいただいてしまいました。私は良くも悪くも何かをやめたり断ったりすることが大の苦手です。私は腹を括り、ここに身を置くことに決めました。もちろん落研に入ったことは後悔していません。

落研に入ったもう2つの理由

・・・と、ここまで長々と書き殴ってきましたが、他に理由を挙げるとするなら暗記力と声です。決して自慢はできないのですが高3の学年末テストの際いろいろあって、テスト前日に世界史の教科書を50ページほど暗記して80点くらいとりました。短期記憶が得意なようで、テストの成績だけはよかった学生時代です。
もう一つ。私にはかなり大きな悩みがあります。ここでは言えないのですが、そのせいで自分の声がずっと嫌いでした。今でも気になる時はあります。ですが、高校に入学して日も浅い頃、前の席の人が突然「君の声好きなんだけど」と言ってきました。その人は今同じこの大学にいます。一回しか会えていませんが。その人の言葉が本当に嬉しくて、高校時代にラジオをやったり、今こうして落語を始めようとしていたり、声を使うエンタメに挑戦するきっかけの一つとなっています。

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

もうすぐ会員のみなさんと浅草に着物や小道具を買いに行くようです。悩みは尽きませんし、新たな世界に飛び込み不安定な状況が続くと思いますが、精進していきたいと思います。先輩方や寄席に足を運んでくださる皆さま、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この文章は、筑波亭茶藤がお送りいたしました!

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