「プリプリHさんと夫君の大冒険」の話

お仕事における素敵な私の相方。
即ちナイスバディ。

Hさん。

つくねの2個下の可愛くて元気なお母さんだ。
フルマラソンいつも参加してるし、山登りするし、バレーするし、あとB'zのガチファン。

以前こんな事があった。

「今度……B'zのライブなんよ……」
「そりゃ楽しみですね」
「うん……」

「何ゆえしょんぼりしておいでで？」
「終わってしまう……」
「へっ？」
「ライブ当日が来たら……終わってしまう……」
「えーと……」

「ライブまでずーっとワクワク生きてきて……始まったら楽しいのはもちろんなんじゃけど……数時間後には終わってしまうと思ったら辛くて……始まった時からずっと泣いてる」
「ライブの楽しみ方間違ってないです？」

「前も息子と一緒に行ったんじゃけど、『母さん、帰りはチーンてなっとるけどごめんな』って『いーよ、仕方ないよな』って……」
「B'zサイドも困惑しちゃいますね、ちょっと違うかなーって。稲葉さん、元気になって欲しくて歌ってると思いますけどね」

「来週の月曜日、チーンとなっとると思うけど、そういう理由じゃから」
「スミマセン、私、本当申し訳ないけどめっっっちゃ爆笑してしまうわ……『マジで落ち込んでるじゃないですかーっ！』ってスマホで連写してしまうわ……」
「ゼヒそうしてほしい。その方が気が楽……」

その時は結局会わずじまいで、連写のチャンスはなかった。

つい先日、一緒にお仕事であった。

「昨日なー、ウチの旦那、何もせんと出かける前と変わらん格好でソファに転がってずーーーっとスマホのゲームしとるんよ！ありえん！」

とプリプリしている。

「ゲーム……ダメですかね？」

「自分が外出るのが好きじゃから、余計に……猫ちゃんの周りの片付けとか、お皿を洗いもせず、ずーーーっと同じ格好で何がそんな楽しいんっ！？って思うんよ〜！」

「あのですね……Hさん。彼は……何もしてないように見えて、実はめちゃくちゃ大冒険してるんですよ！仲間達と力を合わせて……傷つきくじけそうになりながら敵と闘ってるんです！……愛する人の為に！日本の……地球の……イヤ宇宙の平和を守る為に！！」

「そうだったん！？それは……知らんかった……大冒険しとったんじゃ……それであんな真剣に……」

「分かって頂けました？」

「普段、スマホとか全然どーでもいいや……って感じなのに……機種変更した時にゲームのデータが消えとって、こっちは『どーでもいいじゃろ』って言ってもすげぇ頑張ってお店の人に一生懸命聞いててさ……『データ引き継ぎできた！』ってすっごい嬉しそうに見せられて『ふーん』って思ってたけど……」

「Hさん……B'zのアルバムやグッズ……全部消えてたら悲しいでしょ？」

「人生終わった、ってなるなぁ」
「そういう事です」
「こないだTSUTAYAでアルバム買おうとして、特典ついてる！ってAmazonで買って……ご自身の勘違いで違うヤツにしかついてなかったのに……Amazonのカスタマーセンター電話したでしょ？」
「怒りの電話した……」
「そういう事です」

「そんなレベルだったとは……」
「課金せずお酒も飲まずギャンブルもせず大冒険してるんです……許してあげましょう」
「はらさんのお陰で……理解出来たわ」

つくねはイチ家族の平和を守った。

そして……
明後日から夏休みのつくね。

（この夏は私も大冒険に出るかな……）

前にクリア出来ず、腹が立って
ソク売ってしまったFFⅦリメイクを
再び入手するか……

名作との呼び声の高いゴーストオブツシマを入手するか……　　

ウフフ……
迷っちゃうな。