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「甘い物食べるとリンパが痛くならへん?と聞かれて」の話

最近、ベリーのワッフルが美味しくて仕方ない。

脳みそに、血液に、ガツンと砂糖がブッこまれるあの感じ……

見た目もいい(ビジュアル大事)。

ただ一つ、残念なのは、ベリー類は口内のあちこちに挟まる。

歯の凹みに……

歯と歯茎の間に……

あれは、どうにかならない物なのか……

思い出として、残していく物なのか……


甘い物を食べると思い出すエピソードがある。

某百貨店の和雑貨の売り場で働いていた時の事……。

クレームの多い百貨店として有名だったそのお店で、濃いお客さんと日々接し、共に闘う人々もまた、濃い販売員であった。

そこで当時24歳の私と、25歳の女の子Mは出会う事になる。


ある日、仕事が終わって相方のMとご飯を食べに行った。

食後にケーキを頼み、そのケーキを食べながら

Mがこう切り出した。

「甘い物食べてたら、リンパ痛くならへん?」

「??」
 
「こう、甘い物食べてる〜って感じると、
耳の下辺りのリンパ痛くならへん?」

「ならんわぁ」

「あぁ……〇〇ちゃん、何歳?」

「24歳。知っとるじゃろ?」

「あぁ……若いなあ……まだ分からんかー」

「いや、あんた25歳じゃろ。一個しか変わらんしやな」

「その一歳が大きいねん」

「えー、そうなん?何か腹立つなぁ」


時は経ち、私は25歳になった。

そして、またMとご飯を食べに行き、食後にケーキを頼んだ。

ケーキを口にすると、

(え……ウソ。耳の下から顎の辺りがギュッと締め付けられる様な痛み……)

「何か……リンパ痛いかも」

「とうとう来たん?おめでとう!!(笑)」

「ほんまに25歳になったら、すぐ分かったなあ……」

「半分、冗談だったのになあ……」


あれから幾星霜を経て……

今でも甘い物を食べるとたまに痛みを感じ、ふとこのエピソードを思い出しては、顔がニヤけてしまうのだった……






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