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「一生一人で生きていくつもりだった私が、子育て楽しそう!と路線変更した」話

まだ、独身だった頃、ふとTVを見ていると森三中が出ていた。


黒澤ちゃんが中学生の時の話をしていた。


何と、中学生の時まで、彼女は「朝ご飯」という概念を知らず育ったという。


聞けば、両親は朝コーヒーを一杯飲むだけで朝食は食べず、黒澤ちゃんも乳酸菌飲料を一本飲むだけだったらしい。


しかし、中学でソフトボール部に入り、朝練に行くようになると、給食までどうにも空腹に耐えられなくなった。


周りの友達に思い切って聞いてみた。


「お腹すかない?」


「朝ご飯たべてきたから」


「!!!」


そこで黒澤ちゃんは初めて「朝ご飯」を知った……。


家に帰り、お母さんに伝える。


「朝ご飯が食べたい」


するとお母さんは


「バレた?」


と一言。翌日の朝からおにぎりが加わったとの事だった。黒澤ちゃんは米のパワーと旨さにいたく感激したらしい。


この話があまりに衝撃的で(‘◉⌓◉’)


彼女のキャラか、家族の雰囲気なのか、暗さの欠片もなく、


(えー!?10年以上そんな嘘、突き通せるんじゃ!すっげー!何か…子育て楽しそうじゃな?しかし子育てか……相手がおらねば子供を産むことも出来まい)


よーし、婚活しよ!


と思ったのは、10年以上昔の話だ。


あれから、私は母になる。


そして色々と嘘をついてみた。


が、割と勘のいい息子は


「あー、嘘じゃろ?お母さん、すぐ分かる」


しゅん(。•́︿•̀。)


そんなに勘がいいなら、騙されたフリしてくれたらいいのに。


ちなみに、朝ご飯は色々作ってみたりもしていたが、最終的に


「朝ご飯いらなーい」


と家族全員が言い出し、「選択的朝食なし」というスタンスになった。


夕食はまあ普通に作るけれど、給食があって本当に良かった。
 

美味しいし、栄養のバランスまで考えてくれて……。全く感謝しかない。


夏休みになった途端、


(やっべ、私の料理だけで栄養的にダイジョブかいな?) 


と心配になる。


私は大人ですし、もう夏休みはいらないので、ぜひとも子供達は夏の間も学校に行って、美味しい給食を食べて、勉強に励んで欲しい。
 

世のお母さんの5割位はそう思ってんじゃないのか。


どうにかならないものか。




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