15年前の今日亡くなった母へ送る手紙

お母さん。

元気にしてますか?

元気も、クソもないか。

そちらの世界がどの様なスタイルか分からんけんな。

私はぼつぼつ元気です。


さて。

小1の作文。

覚えてるかな?

「将来の夢」

というテーマの。

ベタですな。

野球選手とか、学校の先生。ケーキ屋さん、とかお花屋さんとか。

皆、それぞれ書く中、

私は迷わず

「お母さんになりたい」

と書いたんよな。

まだまだ小さい小さい世界でしか生きてなかった私。

そんな中でも、私の目には、お母さんが何よりカッコ良く映っていたから。

お母さんは働き者で、何でも出来て、何でも知っていて。

きっと憧れていた。


そして、授業の前に、ある女の子に

「お母さんに、ならんのん?」

って言われた。

そしたら、周りの子が笑ったから、恥ずかしくて。


(え?お母さん、って皆なるもんなん?

20歳になって大人になったら、自動で結婚して、自動でお母さんになるん?

お母さんになりたいって書いたん、笑われた!
恥ずかしい!)


けど、私、10歳過ぎた頃にはそんな事すっかり忘れてたわ。

作文に書いた事も。

それを笑われた事も。


お母さん、いっつも不機嫌じゃし、すぐ、怒るんじゃもん。

(結婚なんかするもんじゃないわ。高確率で不幸になるわ)

と、思うようになってた。


大学4回の時に、友人が

「こないだ、お母さんにお見合いの話来とるよ、って言われた〜」

って話を聞いて、ビックリして。

その話をお母さんにしたら

「あんたにもお見合いの話来とるよ」

と言われて、更にビックリ。

「え、マジで!?私、一生結婚せんよ」

「あんたはそう言うと思って断わっとる」


そんなやり取りを懐かしく思い出したわ。


今は前言撤回して、結婚して12年目とかかな、確か。

息子も10歳になった。


息子にやいやい言ってる時に

(うわー、今の私、お母さんそっくり)

と、お母さんの記憶がふと蘇って、少し可笑しくなってしまう。


息子と喧嘩をした時に、

「いけんなー、お母さん、どうしてもプリプリ怒ってしまう……なかなか、かっちゃんみたいになれんなー」

と言ったら、

「怒ったらいいじゃん。かっちゃんみたいに神様レベルは難しいよ。お母さんと〇〇はすぐ怒って、喧嘩して、仲直りしたらいーよ」

って息子に言われて

(おぉ……コレが負うた子に教えられて浅瀬を渡るってヤツな……)

と感慨深かったわ。


そんで、気づいたんじゃけど。

お母さんは、ああ見えて、幸せだったんじゃろうなと。

分かりにくいぞと。

幸せなら、もう少し周りに分かりやすく、

「はぁ~~幸せ〜〜」

と伝えてほしいぞと。


出来んかったのは仕方ない。

苦手なのは仕方ない。

パートナーである、お父さんがあれではどうしょうもない。

二人共に

「圧倒的言葉不足」

「圧倒的恥ずかしがりや」

為す術もない。


今、割と幸せなので、産んでくれてありがとうと言える。

不器用な二人で結婚&子育て……

お疲れ様でした。

来世は親子はちょっとアレなので、友達とかになれたらイーネー。


最後に

「私の葬式の時に、この曲をかけて」

って言われたけど、諸事情でかけれんかった、この曲を捧げます。

マキシマム・ザ・ホルモン/
ぶっ生き返す

え?

そんな事言ってなかった?

(1:40〜素敵なサビの部分)














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