「小さきもの それは誰ですか？」の話

数年前。

息子にルービックキューブを買った。

たまに動画をみては、カチャカチャして、奮闘していた。

そして、先日。

ルービックキューブ６面を、かなりの速さで揃えられるようになった。

「noteにその話を書くよ？」

と言うと

「どんな感じで書くん？」

と聞かれたので

「息子が、ルービックキューブ６面を５分位で揃えられるようになった。とかかな……」

「もっと速いよ！計ってみて！」

と言われてので、計測してみた。

すると、１分半。

「おーっ！すっげーな！！」

夫が帰ってからも、披露し

「おーっ！めちゃくちゃ速い！！」

「かっちゃん、ルービックキューブ買ってくれてありがとう」

と言うので

「違う！ルービックキューブ買ったの、私よ！」

とツッコむ私。　

「え？かっちゃんに買ってもらったんよ」

と、息子。

「ひどい！記憶が捏造されとる！ルービックキューブは恐らく、公式の物が良かろうな、って思って、¥1700位で『割と高いな』思いながら買ったんよー」

夫は

「俺が買ったかは覚えてないけど、¥3000位したイメージがある」

「私はそんなフワフワしたイメージじゃなく、明確な記憶があるよ！頼むから、信じてくれ！ほら、ネットで見ても¥1700位が相場！」

「うーん……」

首をかしげる二人……

息子は、

「……お母さん、ありがとね（取り敢えずそう言っとこう）」

心の声が聞こえるよ！

夫は

「いやー、¥3000位のイメージだったー」

まだそれ言ってんのか！

くっそー。

何か、モヤモヤするー！

何が、残念って自分の器の小ささよ！

ガッカリだ、本当に！

いいじゃないの……

ルービックキューブを買った目的は何なの……

「息子に楽しく遊んで欲しい」

そんな、そんな尊い思いがあった筈なんだ……

なのに、嗚呼！

私ときたら！！

誰が、買ったとか、そんな些細な事で……

小さきもの　それは私

私です　まぎれなく