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筑波大学理療科教員養成施設は、かつてない経験や価値観を生み出し、より成長しようと躍動できる場所

(この記事は5分で読めます。)

写真:上高地 (長野県)

Date:2020/5/25

この記事は筑波大学理療科教員養成施設

(自立教科教員免許一種を取得できる世界で唯一の施設)

が在学生の声をまとめたものです。


塚本輝 さんへのインタビュー

晴眼の塚本さんがどのようにコミュニケーションを取っているのか、

大学時代のダブルスクールを経て、本施設を目指したきっかけを聞きました。

出身校:呉竹学園

2019/4 入学(一般入試合格)

2021/3 卒業見込み

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インタビューした人・記事を作成した人

Kubota Satomi

はじめに

塚本さんへインタビューを依頼した時は

新型コロナウイルスの感染者数が拡大している頃でした。

なんであろうと、学ぶ意思を奪うことは許されない。

止めてはいけない。

そんな思いで教職員一同が今後のあり方を模索していました。

そんな時、

彼のダブルスクールの経歴、さらに

卒業後も呉竹学園へ進学し、本施設へ入学した事を知って、

塚本さんの学ぶ力の強さに惹かれてインタビューをさせていただきました。


入学前のこと


Q.1
日本体育大学に在籍されていた頃に日本体育大学柔整専門学校にも通われていましたが、どのような目標を持ちダブルスクールをされていたのでしょうか。

A.1 スポーツトレーナーを目指していました。それには柔道整復師と鍼灸あん摩マッサージ師の免許が必要なため、ダブルスクールという形で日本体育大学と日本体育大学柔整専門学校に通い、卒業しました。さらにその後、呉竹学園を卒業しています。


Q.2スポーツトレーナーを目指されていた中で、本施設に入学するに至った経緯を教えてください。

A.2教職についている、本施設の卒業生とお話しする機会があり、自立教科の教員になる道がある事を知ったのがきっかけです。また、柔道整復師と鍼灸あん摩師の免許を役立てて、整形外科や鍼灸接骨院などの臨床現場に出るにつれて感じた、患者様と触れ合い接する素晴らしさを伝えていきたいと思い、教員を目指しました。


Q.3 専門学校生時代から同じ整形外科でアルバイトをされていますが、どのような事を感じながら勤務されているのでしょうか。

A.3 整形外科でのアルバイトは今年で9年目になります。ここでは柔道整復師として患者様に電気療法や手技治療を行っております。自分が教師になった際には、ここでの臨床の経験は貴重で、生徒へ伝える際の重要な材料になると思っています。


Q.4 近年、専門学校から本施設へ入学される方が増えていますが、本施設はどのようにイメージされているのでしょうか。また今後は、志願される方がどのように推移していくと思われますか。

A.4 専門学校生から見た本施設のイメージは、他の教員養成施設とは違ったものがあると思います。自分は晴眼ですが、本施設に入る前にブラインド柔道の練習に帯同させていただいたり、視覚に障害がある方との関わりはありました。それでも、共に勉学をしていくのは大変ではないかというイメージがありました。実際、確かに大変ではあります。ですが、わからないこと、聞き逃したところを互いにフォローし合いながらコミュニケーションを取り、良い関係が築けていると感じています。後は学校以外の時間でもコミュニケーションを取る事で、勉強だけでなく苦楽を共に乗り越えていける関係が構築されるのではないかと思います。今後は更に、入学したいと考える専門学校生が増えていくのではないでしょうか。実際に後輩や知り合いの先生から、施設の事を教えてほしいと声がかかることも良くあり、人気が上がってきていると思います。


学生生活について


Q.1 電車通学でおすすめのエリアがあれば教えてください。

A.1 自身が現在住んでいるエリアは、居住区を変えていないので、学校からは少し遠いです。電車通学のおすすめエリアは丸ノ内線に隣接している区がいいと思います。豊島区・文京区・中野区・杉並区があげられますが、文京区は家賃相場が高めです。そのため、スーパーなどの生活の利便性と通学のし易さでは豊島区が良さそうだと感じています。

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(画像:ウィキペディアより引用)

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Q.2 何かスポーツをされていますか。

A.2 学生時代にサッカーと柔道をしていました。今はなかなか時間が取れないので行えていませんが、体を動かしていないと落ち着かないので筋トレや散歩で発散しています。


Q.3 食事はほとんど持参との事ですが、卒業してもまた食べに行きたいお店や、使い勝手の良いお店も教えてください。

A.3 安くておいしいと思うのは拓殖大学の学食です。メニューも豊富で量も多いです。あとは茗荷谷駅近くのマルエツも使います。駅からすぐで飲み物や軽食などが買えて便利です。


Q.4 整形外科の他に鍼灸接骨院でもアルバイトをされていますが、この業種でのアルバイトはどのようなメリットがありますか。

A.4 私自身は、せっかく取得した資格を活用しないのはもったいないと感じています。鍼灸院も増え、人手不足もあると思いますので、免許を生かして、少しでも経験を積むことは良いメリットです。ですが違う業種で働くことも、もちろん良い経験ですので、いずれにしても、とりあえずやってみる精神が大事かなと思います。


Q.5 入学してからどの位でアルバイトを始めるのが良いでしょうか。
またマッサージや整骨院でアルバイトを探す時に重要視する所を教えてください。

A.5 アルバイトを始めるのは、だいたい3ヶ月位経ってからが良いと思います。あまり早くから頑張ろうとしてしまうと授業に追いつかなくなる場合もありますので、自分のタイミングを見つけてください。
重要視するところは自分の体に無理をさせていないか、やりたいことが出来ているかです。頑張りすぎて体調を崩したり、理想と思う仕事が出来ていない事でストレスを感じたりする事は良くないと思うからです。


授業のこと


Q.1 授業や学校生活でイメージと違った事、大変だと感じた事は何ですか。

A.1 最初に大変だと感じたのはパソコンが必須だったことです。普段パソコンを殆ど使わなかったので、慣れるまでに苦労しました。それでも、パソコンは教員の必須スキルだと思いますので、今、必死で勉強しています。これから購入する場合は、ノートパソコンがお勧めです。自分に合った良い物を探してください。
また学校と私生活の両立に慣れるまで時間もかかると思います。最初は不安があると思いますが、次第に慣れてくるはずです。


Q.2 2年の学校生活のうち、1年間が経ちましたがどうでしたか。

A.2 素晴らしい環境で学校生活を送れています。わからない事があれば授業の事でも学校生活の事でも、先生に限らず職員の方にすぐ相談しています。とても相談し易い雰囲気のため、ちょっとした事でも気兼ねなく尋ねて、アドバイスを伺えます。充実した一年でした。残りも同様の学校生活が過ごせると思っています。


Q.3 特に魅力を感じた授業とその理由を教えてください。

A.3 実技全般に魅力を感じました。充実した授業内容だと思います。針でも手技実技でもその分野のプロフェッショナルに、疑問点などをすぐ聞けますし、実際にその場で事細かに指導してもらえるので、それが一番の魅力です。


Q.4 2年生では特にどのような事に力を入れたいですか。

A.4 実技・臨床実習・教育実習とすべてに力を入れたいですが、2年生では特に座学(解剖学・生理学等)に力を入れていきたいと考えています。やはり知識あってのことだと思いますので座学授業を重視し、自分の知識の幅をより広くしていきたいです。


これからの事


Q.1卒業後の進路はどのように考えていますか。

A.1 教員一本の道も考えていますし、臨床に出ながら教員をする道など様々な方向性を考えています。どちらにせよ、これからの鍼灸をより良いものにしていけるように、卒業後は教員免許状を活用していきたいと思います。


Q.2 2020年の新型コロナウイルスをきっかけに、ライフスタイルを変えなければならない場面も多々あります。今後どのような知識やマインドが必要になると思いますか。

A.2 今現在(2020.4)コロナウイルスの広まりがあり、世界規模で大変な時を迎えています。これから鍼灸師としても教員としても不測の事態に対する危機感がより一層強くなっていくのではないかと思いますし、臨床現場も教育現場も患者様や生徒に対して来院されない・集まらないといった問題が起こるのではないかと思います。
起こりうることに対する最善策やそれを防止・抑制することの知識、今を振り返って疾患に対する知識も必要になると思います。
起きてしまったことを帳消しにはできないのでこの経験を生かす意味として前向きなものになると思いますし、前向きにしていかなければと思います


受験生へのメッセージ

ここ理療科教員養成施設は、今までにない経験や価値観、多くのことを学ぶことができる場所であると自分は感じています。自身をより成長させてくれる場所でもあり、より成長しようと躍動できる場でもあると思います。ぜひ本施設での学びを希望される方は頑張ってください。






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