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夫を手玉にとるミーコと、わたし

飼い猫のミーコは、三毛猫のメス。三ヶ月でうちにもらわれた。
始めは、夫を怖がって隠れて出てこなかった。

私は、あまり動物が好きではなかったのに最初になぜか私になついた。

夫は、動物には何でも愛情を注げる人だ。今はニホンミツバチ愛がすごいが、もちろんミーコに対しても、並々ならぬ愛情を注いでいる。

どんなにいびきをかいて寝ていても、夜中にミーコが「起きて」となくと、飛び起きる。ミーコのあとを着いていって、「餌ちょうだい」とか、「おしっこしたいからドアを開けて」とか、「外に出かけますから」と言われるとおりの要望に応えてあげているようだ。

「んったく、甘やかすのもいい加減にせえ」と言いたいところだが、私は寝たふりをしているから文句は言えない。知らないことになっている。

ミーコは、昨日なんだか具合が悪そうだった。
食べないし、わがまま言わず、なかないし、一日中ゴロゴロ寝ていた。
いつもは、お姫様のように、「ニャア、ニャア」と自分勝手な行動に付き合わせようとするが、昨日はおとなしくて、私にとって可愛かった。
可愛く寝ているミーコをペットらしくなでなでしてあげた。
お世話をかいがいしくやることに、幸せを感じている夫は、なんだか手持ち無沙汰で淋しそうだった。

今日は、すっかり元気になって夫にまたわがままを言っていた。
私は、いつものように、甘えだと思われるときは、要求を無視する。
ミーコに対して厳しい親を演じている。

早く寝る夫に寝室までついて行くが、私が起きていればかならず、また戻ってきて私の側に寝るまで一緒にいる。朝は必ず私が起きるまで、側で待っている。夫のことは、鳴いて起こすのに。

ミーコには、夫と私の性格の違いが理解できているようだ。そしてその対応も区別しているようだ。 私の機嫌も良く見抜いている。猫はほんとうに賢い。


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