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北の大地で、好みど真ん中の温泉宿と出会った

2023年は、北海道に5回行った。振り返ってみて自分でも少し驚いた。
実を言うとこれまで北海道には苦手意識があって、一人旅を始めてから20年近く経つというのに、ほとんど足を運んでいなかったのだ。

遠いから、というのはもちろん大きいけれど、九州には頻繁に行っているのにね……。北海道にあまり足が向かなかった理由は2つあって、1つは「ヒグマがこわい&積雪期が長くて登山を計画しにくい」からだった。
九州と比較するとわかりやすいのだが、九州は日帰りで登れる山が多くて、雪もあまり積もらないから登れる期間も長く、熊がいない。だから登山を絡めた旅を計画しやすくて、山の麓の温泉宿を予約して「天気が良ければ登ろう、微妙なら温泉入って帰ってくればいい」という旅をよくやっている。
北海道はその逆で、積雪期が長いから登れる期間も短いし、雪がない時期はヒグマがこわい。北海道在住で登山をする方には笑われるかもしれないが、仕方がない。いわゆる「びびり」なことは私の短所でもあり、長所でもあると思っている。

もう1つは、公共交通機関利用だと北海道の旅は大変だろうな、というイメージがあったのだ。
とにかく広いし、北海道の辺鄙な場所に旅するのは間違いなく大変だろうとは思う。
けれど私、辺鄙な場所や秘湯っぽい場所どころか、北海道の有名温泉地でも行ったことのない場所多すぎない……?と思って、去年ぐらいから「少し集中して北海道に行ってみようかな」と考えていた。
登山と絡めなくてもいい、有名温泉地の有名宿でいいから、とにかく行ってみよう。それで北海道についての解像度を少しあげたい。誰にも話したことはないしどこかに書いたりもしていなかったが、最近の旅のテーマの1つがそれだった。それで今年が終わりに近づいてきて1年の旅をなんとなく振り返ったら5回も行っていたというわけで。

実際に計画してみると、有名温泉地に新千歳空港経由で行くルートはわりとしっかり確立されているので、交通という意味で大変だったのは稚内方面に行ったときだけだった。まだ足を運べていない釧路や知床方面に行こうと思ったら大変だろうなとイメージはしているが……。新千歳空港ー羽田便は本数も多いし、バリューセールなどでかなり安くなることも多く、マイルを使った特典航空券も取りやすい。新幹線で東北に行くよりもむしろ、交通費は安く済むことも多かった。

北海道では10軒の宿に泊まったが、ブログで宿泊レポートを書くときの「再訪したい度」で言うと

  • 初めて泊まったけどすごく良かった!★5  4軒

  • 前回も良かった★5のリピート宿      2軒

  • 初めて泊まってなかなか良かった ★4.5   3軒

  • 正直いまいちかも……紹介はしないかな   1軒

という感じで、宿選びは概ねうまくいったかなと思っている。
いまいちかなと思った宿は口コミでは評判のいい宿だったので、やっぱり評価は高くても合わない宿はあるものだなと思ったり。

最も最近行った今年最後の北海道旅では、好みどんぴしゃのすばらしい宿に出会うことができた。
ちなみに全室温泉浴室付きの宿なので安くはない宿だが、泊まってみると「この内容でこの値段ならむしろお安いのでは……?」と思えた。

また
「2人で泊まったときと1人で泊まったときの1人あたりの宿泊料金が同じ」
「土曜日も1人泊可能」
「土曜日の料金アップなし!平日と同じ値段で泊まれる」
なので、土日休みの会社員のご褒美一人旅にぴったりな宿ではないかと思う。

いずれブログに宿泊レポートも書くけれど、この感動が薄れないうちに以下に記録しておく。

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