見出し画像

NVC〜私とわたしの関係に命を吹き込む〜

2週間くらい前に、突然風が変わった気がして、夏が終わるんだな、と思った。

それから夏とのお別れが名残惜しくて、
海や川へ、、、水とひたすら戯れている。

ずっとこのnoteも手が止まったままだったけど、
それほどに今年の夏は、私にとって濃厚だった。



夏の始まりに、足元がグラグラするような出来事があって、
フル回転の頭と、ジェットコースター状態な心と、
それでも休んでいられない身体と。
とてもよく頑張った、がんばっている。
昔のわたしだったら、もっとどうしようもなくなっていただろうな、と思う。
今回そんな状況の中で、光を見出すきっかけとなってくれたのは、NVCを通じての出会いでした。


§


3年ほど前に、子どもとの関係をよりよくしたくて、学び始めたNVC(Nonviolent Communication)。
学び始めたきっかけは、とてもぼんやりしたものだった。

そして子どものことをきっかけに学び始めたのに、
気がつけばベクトルは自分自身の方を向いていた。
というか、結局子育てを通していろいろ引っかかってくることは、親である私自身の引っかかりにあるんだと思う。


NVCの詳しいことは、たくさんの方が紹介しているので書かないけれど、
少しだけ内容に触れると、
共感コミュニケーションとも呼ばれるNVCのプロセスの中に、「 自己共感 」がある。
他者に共感する前に、まず自分に共感をしてあげる。「わたしは今、どう感じてる?」自分の感情を見極める。
わたしにとっては、それはものすごく目からウロコで、わたしの今までの人生の中ですっぽり抜け落ちていたものだった。

(相手は)「どう思っているだろう」
「どう思われているだろう」
気がつけば、そんなことばかりを思いながら生きていた。

それから、少しずつ少しずつ、アリさんのような一歩で、
外にばかり向いていた目線が私の内側へとシフトして、
一つ一つのわたしの小さな感情の揺れから、私という存在を自覚しながら生きることをするようになった。

そんな私の在り方を変えてくれたきっかけのNVC。
その、NVCの基礎講座を受けたときの本 
「 NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 」
マーシャル・B・ローゼンバーグ



この本を翻訳された安納献さんと NVCのトレーナーである鈴木重子さんにこの夏お会いすることができた。

ずっとお会いしてみたかった方たちに、
まさか、こんな離島でお会いできるなんて、
不思議で奇跡的で、こういう偶然には意味をもたせたくなる。


お会いできた一番の収穫は、
おふたりのその場での在り方を感じて、「こんなふうになりたい」と強く思えるヴィジョンができたこと。

その場はNVCのことを知らな人がほとんどで、
厳しい質問もあったのだけれど、
どんな場面でも、落ち着いて自分自身でいながら、相手をとても大切に受け止めて、丁寧に言葉を選んでいらっしゃった。

それは、あらかじめある答えをあげているというものとは違っていて、
質問する人、質問、献さん重子さんのやり取りの中から生まれるもののように感じた。
日頃、無自覚にかわされていくコミュニケーションだと思っているものとは全く質がことなるものだった。

そんな光景を見ていて、自分自身と深くつながっている人、安心して今ここにいることができる人はなんて素敵なんだろう。こんな風に在れる人になりたい、と思った。



そしてもう一つは、
誰にでも、その瞬間瞬間に大切にしているものがある、ということをもう一度思い出させてもらったこと。
そして、それぞれの人の胸の奥の大切なものに辿り着いた時、
なにか美しいつながりがもたらされることをその場にいて感じたこと。

希望に満ちたヴィジョンと
誰しもが大切に抱えている尊いもの
この2つのおかげで鎮めることができなかった外側をなんとかしたいという衝動が、すーーっと鎮まり、わたしの必要なものへ目線が移った。

辛い時 苦しい時 なにか外側に求めてしまいがちだけれど、まず必要としていることは自分自身を養い癒すこと。

NVCのプロセスは 自分と他者の関係に命をふきこむだけではなく、自分と自分との関係に命をふきこんでくれるものだと思う。

画像1


読んでくださりありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?