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山海留学で体験できることと同じか、それ以上に大切なあたりまえの日常

この春、山の中のお家に引っ越しました。

昨年まで住んでいたのと同じ集落ではあありますが、
集落の民家が立ち並ぶ場所からは離れ、
山の中の静かな一軒家へ。

たえず野鳥のさえずりが聞こえ、家の全部の窓は緑でいっぱい。
台風のときがまだ想像しきれない部分もあり心配ではありますが、毎日を気持ちよく日常を過ごせています。

引っ越してきてあらためてわかったことは、
一年間暮らしたお家では、自覚してる以上にガマンをしていたのだということ。

はっきりと体感としていえることに、朝の目覚めがあります。
このおうちに引っ越してきて、
早起きすることがとても自然にきもちよくできるようになりました。

もともと早起きは得意な方でしたが、
前の家では朝起きることがとてもつらかったのです。
歳のせいか?なんて思っていましたが、違いました。(よかった 笑)

留学してきた時には、
「この土地での暮らしを楽しめればいい」
そう思って受け入れた築50年の古民家。
20年ほど空き家だった時間があったそうで、2年前から留学生のために貸家となったそうです。
水回りは20年ほど前にリフォームしてあったものの、、、、
やはり人が住まない時間の傷みはとても大きかったのです。

具体的なことを少しあげると、、、
そもそもの家の歪みで閉まらない網戸や家の中のとびらのせいで、きもちよく窓を開けることができず、お天気のいい日も家の中暗く、穴ぐら状態。
また、家の前から1mもないところが集落のメイン道路なこともあり、騒音に加え、車が通るたびの家の揺れ。

他にもまだまだありますが、、、

よく耐えました。わたしも子どもも。
一年間、そんなボロ家暮らしを、それはそれで、子どもたちと楽しんではいたんですよ。
でも、それも期間限定だと思うからこそ、なんとか思考を切替え、楽しめたわけで。。。

最後の方は「ここで一年やれたから、どんな暮らしもイケるんじゃない?」とこどもたちと笑ってはなしてました。

長く住むことが決まっているならリフォームしたり、お金をかけつつDIYしたり、、、いろいろ良くしていくことはできると思います。
だけど、私たちは期間限定。
早ければ一年で帰る留学生。
そんなにお金をかけたくないという気持ちがあり、やり過ごすという選択をとり、引っ越せないなら帰る!と決めていました。



山海留学では、便利な都会では経験できないさまざまなことを経験できる機会だと思います。
大自然や人づきあい。
そのことを旅行などでの体験とは違って、
もっと肌で感じることができる時間。

だけどその一方で何気ないあたりまえの日常がいかに大切か。

人によってさまざまですが、
わたしにとっては、安心してすごせること。気持ちよく眠れること。
それと、ある程度のプライバシー。


家のそとにエメラルドグリーンの海や美しい山々があっても、
いつでも帰る場所はお家。
そして、自然はいつも優しいわけではない。

あと、アレルギー体質のお子さんの場合は、土地によってのものもありますし、そのことも頭において考えたほうがいいですよ。
(実際、自然豊かな場所だから健康になる〜と移住しても、体質に合わず、体調を崩されることもあるそうです。)


特別な体験を想像して留学制度を考えておられる方は、
ぜひ、あたりまえの日常のことも想像してみられるといいかな、と思います。


読んでくださりありがとうございました。

mahalo nui loa

mico

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