月と文社

2023年5月設立のひとり出版社。同年12月に大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』…

月と文社

2023年5月設立のひとり出版社。同年12月に大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』、24年2月にインタビュー集『かざらないひと』を出版。代表の藤川明日香は雑誌の日経WOMAN編集長を5年務めた後、25年勤めた日経BPを退社しました。https://tsukifumi.jp/

最近の記事

心がざわざわするとは:『海がきこえる』と『かざらないひと』

渋谷のBunkamuraル・シネマで『海がきこえる』が期間限定で上映されていると知り、観に行きました。 1993年にスタジオジブリの若手スタッフが制作したアニメ映画で、10代の終わりの微妙な心の揺れが、高知と東京を舞台に描かれている「エモい」作品として支持を集めています。愛聴するポッドキャスト番組「奇奇怪怪」の過去回で絶賛されていて、まだ観たことがなかったので、これは行くべしと足を運びました。 自分が10代のときに憧れた大学生に近い、ちょっと大人びた雰囲気の高校生たち、カセ

    • 読むことの切実さと、発信することの切実さ

      自分で出版社を立ち上げて、本を2冊出してみて実感したことの1つが、「感想をもらう」ことのハードルの高さです。 昨年12月に出した大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』と、先月出したインタビュー集『かざらないひと 「私のものさし」で私らしく生きるヒント』。 どちらの本も、リアル書店またはネット書店である程度の人が買ってくれており、毎日どこかしらの書店から新規または追加の注文をいただいています。無名の出版社の本を購入または注文していただいて、ありがたいなあとしみじみ感じてい

      • 「自作自演」に見えないかと葛藤した:『東京となかよくなりたくて』制作秘話

        月と文社の1冊目の本『東京となかよくなりたくて』は、自意識とたたかいながら出版した本です。今日はそのことについてお話しします。 この本は、東京を舞台にした全50編の「イラスト&1ページ短編」を収録した「大人向け絵本」として2023年12月に出版しました。上京してさまざまな人生を送る男女の日常を通して、社会人として働くこと、人間関係での痛みや喜びなどを描いた創作作品です。 昭和~令和のJ-POPから選んだ「エアBGM」 各編には、内容のイメージに合わせて選んだ楽曲タイトル

        • 仕事が進んでいる気がしない:ひとり出版社の日常

          できるだけまめに投稿しようかなと思い、日記的なものを書いてみます。 日記を書く習慣はなかったのですが、ひとり出版社として独立すると、ひとり作業が中心の日々で、「今日は何か仕事、進んだんだっけ?」と、あまり手ごたえを感じないまま1日を終えることが多いので、「今日はこんなことできたよ、おつかれ!」と自分で自分をねぎらうためにも、書けるときは書いておこうかなと思った次第です。 実家の母親が、日記ではないのですが「今日あったこと、やったこと」を毎日手帳に箇条書きにするという習慣を

        心がざわざわするとは:『海がきこえる』と『かざらないひと』

          SNSを「どんな自分」で発信するか問題

          はじめまして。2023年5月に出版社、月と文社(つきとふみしゃ)を立ち上げた藤川明日香と申します。今のところ、ひとり出版社です。 2023年12月に初の書籍として、東京を舞台にした大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』を出版。今年2024年2月に『かざらないひと 「私のものさし」で私らしく生きるヒント』というインタビュー集を出版します。それぞれの本の制作経緯については追々、投稿していきます。また、2月に配信つきのイベントも予定しており、それも追って告知したいと思います。

          SNSを「どんな自分」で発信するか問題