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サブリミナルでなくても

メディアによる洗脳や、広告代理店のマーケティング戦略などは、
表立って学校で教わることではないけれど、なんとなくは周知されていることである。

だが、実際に、あまり実感する機会は個人的にはこれまでなかった。

しかし、ここ最近、確かに影響されているな、と思うようなことがあったので、改めてこの点について考えるようになった。

きっかけといえば、youtubeである。

長らくテレビがない生活をしていて、私の娯楽はNetflixなどのサブスクとyoutubeに大きく依存している。

特にやることがない時は、いつまでもだらだらとyoutubeを次から次へとみてしまっているし、これではテレビが単にyoutubeに入れ替わっただけなんじゃないか、とも思う。

熱烈に応援しているチャンネルもいくつかあり、新作動画を心待ちにしているのだが、それは昔、毎週、自分の好きなテレビ番組の放映日を楽しみにしていたのと、全く変わらないのではないかと。

皆さんご存じの通り、youtubeには案件動画といって、チャンネルが企業の協賛を受けて、その企業の製品なりサービスを宣伝するジャンルの動画がある。

私のお気に入りのチャンネルが、過去動画でサンドイッチのSubwayの案件を、取り扱っていた。

そして、また別のお気に入りのチャンネルは、つい最近、宅配お刺身の案件動画をアップしていた。

それで、私に起こったことといえば、動画をみた翌日に、Subwayにサンドイッチを買いに行き、お刺身の動画を見た日の夕食は、スーパーにお刺身パックを買いに行っていた。

ここで断っておきたいのは、私はどちらかと言えばSubwayはマックだとかKFCなど他の選択肢がある場合は、選ぶことはまずない。

そして、日本人ではあるが、お刺身はどちらかと言えば苦手で、外食で食べることはあっても、自分一人のためにスーパーで購入したことはこれまで一度もなかった。

こういう前提条件があるにも関わらず、それぞれの動画を視聴した後、確実に該当製品の購入につながっているという事実を、自ら体験して、慄然とした。

この2つの案件動画は、ステルスでもサブリミナルでもなんでもなく、堂々とあからさまに製品の宣伝をしていた。

それなのに、ここまで効果があるということだから、それこそサブリミナルだとかが使われた場合は、どれだけ影響を受けるのだろうか、と思わずにいられなかった。

私が自分の意志で選んでいると思っていたり、自分の好みだと思っていたりすること。

それらは、そうなるように仕向けられた結果だったのかもしれない…

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