見出し画像

ネイルサロンとスポーツクラブ

もともと美容関連に疎く、日本を離れて20年ほどたってしまったので、
日本の現状を把握できてない前提で、書かせていただくことになるが、
北米と日本の美容で、顕著な意識の差があるのがネイルケアであると思っている。

私がカナダに来て、驚いたのはネイルサロンが町中の至る所にあるということだった。
ヘアサロンより、確実に多い。
当時は、まだ日本では大都市にネイルサロンが数軒あるかどうかで、よほどネイルケアにこだわりがある人が行くところ、という感じだったと思う。

後に北米生活が長い日本人の先輩からきいたところによると、
北米においては、そもそも爪は自分で手入れするものではなく、プロにしてもらうというのが一般的なんだそうだ。
ちょうど、日本では髪は自分ではなく、美容師さんが切るものだというのと、同じ感覚だと思われる。

なので、ネイルサロンは決して贅沢ではない、ということらしかった。
日本で格安ヘアカットの店がある一方で、高級美容室もあるように、
北米でも庶民派ネイルサロンから、超高級サロンがあり、貧乏人が行けるサロンもあるということなのだ。

ネイルサロンと同じようなことを思ったのが、スポーツクラブだった。
25年以上前、初めて行った海外のサンフランシスコで、ホストファミリーに現地のスポーツクラブに連れて行ってもらった。
そこは、タオルも使い放題、託児所、サウナ、ジャグジー、マッサージサービスなどもある高級系のジムだったが、町を歩くと、ただマシーンとウェイトが置いてあるだけの庶民的なスポーツクラブが無数にあった。

それを見て、ああ、アメリカではスポーツクラブがあらゆる層に生活の一部として浸透してて、貧乏人には貧乏人の、金持ちは金持ち用が行くスポーツクラブがあるのだな、と思ったのだった。

昨年、日本に帰国した時、日本国内を旅行したのだが、いろいろな町でchocoZapのような気軽に行けるスポーツクラブがあるのを見て、今やスポーツクラブが日本でも生活の一部になっているのを実感した。
同様に、ネイルサロンも以前よりは、増えているので、ひょっとすると、今後北米に近くなってくるのかももしれない、とも思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?