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脳をだまして生活していることについて

人と話すと自分の特性や、考え方や行動の偏った部分を発見することが誰しもあると思うが、この間自分にもそのような偏りがあるのを見つけたのでここに書き記す。

まず脳の癖の前提条件として、基本的になにも考えたくないし、タスクを増やしたくないと思っている。ここでなにかをしたいと思う方向にエネルギーが向かうタイプと向かわないタイプがいると思うのだけれど、わたしは後者なのだ。すべての判断がこのルールのもとに行われている。たぶんせっかちだしめんどくさがりのくせに、タスクが生まれるとゴールまで道筋を考え出してしまって、それにとても疲れるからなのだと思う。完了までのTODOを想像してめんどくさくなる。自分の意識しなくてもできることランキングを大発表してくれるストレングスファインダーで、わたしは戦略性が一番上の診断だったので、たぶん脳みその癖なんだと思う。意味や目的や解釈は大量生産大量消費したいくせに、具体的なことを考えるのは嫌いという絶妙に社会に求められてない感じもせつない。

そして第二の基本条件として考えるエネルギーが少ないので、なるべく節約したいと思っている。ADHDのひとがよく、バックグラウンドで開いてるアプリが多すぎて処理が追いつかないみたいな例えがあるけど、おんなじような感じ。診断されたことないけど、性質はADHDにかなり近いと思う。例えば、わたしは食べたいものを決めるのにものすごいストレスがある。お洋服を決めたり、食べたいものを悩んだり、そういうことを楽しめるひとをわたしはとても尊敬している。その莫大な思考エネルギー量がうらやましい。食べたいものや着るものは条件がないとなかなか決められない。わたしは「冷蔵庫の中身がそろそろマジで何にもない」くらいの状態が一番すきなのだけど、あるものをどう組み合わせるか考えるほうがはるかに楽だし、たのしい。無数のおいしいレストランの中から食べるものを決めるよりたのしい。それはそういう脳の前提条件があるからと思う。(もちろん外食はおいしい)

とにかく、なるべく脳の考えるエネルギーを節約するために考えなくてもよい状態を作ろうとしているのがわたしの基本的な生活態度だということになる。
そして節約した考えるエネルギーは脳内の永遠のひとりごとのために垂れ流されている。ちなみにこれは止めることができないので、エネルギーの使い方に改革をもたらすことは難しい。(ストレングスファインダーの内省、収集心、着想あたりがそうさせていると思う。ちなみにストレングスファインダーは36すべての順位を開示したが、上位10個のうち6項目が「戦略的思考」の強みだったので、なにかを考えること自体がわたしの脳の癖なのだと思う。この戦略的思考は頭の良さとはあまり関係ないので、ほんとうにたいしたことないなにかが常に頭の中を駆け巡っている)

そして、さきほど少し触れたような、たとえばお昼ご飯に食べるものに迷いその場で立ち止まって考え続けるような方向性の考え事が、一番HPが減ってしまう。なので、考えるタイミングや回数をなるべく減らし、実際のことは体が自動で動いてくれる状態がベストなのだ。

具体的には、前日の夜に翌日のTODOをやる順番通りに書いておく。書けるときは食べるものまで書いておくし、どのタイミングで作るかも書いておく。ちなみにわたしは細かいTODOや予定も覚えておけないしストレスなので、基本なにも覚える努力はしない。必ずnotionにまとめている。notionだいすき!
そんなような脳の指示書を体が翌日受け取り、それをこなしていくイメージ。指示書を受け取って、こなしていく中でたまに脳がTODOを見て「これやるのだるい……」と思っても、実務は体の管轄なので脳を無視できる。自分で編み出したTODOなので。
ただ、指示書が不十分だった場合、脳は狡猾なのでTODOをさぼろうとするため注意が必要だ。特にめんどくさいことは、脳がまだ起きていない朝など、「はじめますよ」と考えさせる余裕を与えず行動を開始することが大切。いかに脳をだまして体にやらせるのかを常に考えている。

わたしの中には、わたし自身、脳、体の三つの勢力があり、扱いが難しい脳と、指示がないとなにもしない体の歯車がしっかり合うようにわたしが日々調整をしている。
だいたい整理するとみんなおんなじような感じなのかな?とふんわり思っていたがそんなことなさそうなので、これはわたしが30年で積み重ねて生まれた行動様式らしい。こういうことを考えるのは永遠にできるのだけど、いつか誰かの役に立てるのでしょうか。

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