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【試し読み】5/19(日)文学フリマ東京38出品小説『片側の熱量』プロローグ

プロローグ、全部出します。 楽しんでいただければ幸いです。

ごく簡単な小説の書き方。

①思いついた小説のネタを、一行くらいで書いてみる。 どこで誰がこうやってそうなる、みたい…

『大間のマグロに命を懸ける彼女』 【ショートショート】

画面の中で魚が跳ねる。 「マグロだ!」彼女の興奮も跳ね上がる。 リールが伸びれば喜び、糸…

悪役令嬢の最後の願いに、元婚約者は時計を巻き戻したいと切に願う。【短編小説】 

「最後に、夢を見させて下さいませんか」  エリカ・ハーレット侯爵令嬢は、元婚約者のキイス…

ライムグリーンの夢を見る(ライムグリーン③)【短編小説】

「ね、今週末の旅行、婚前旅行? 新婚旅行?」  隣の席の葉山が声を潜めて問いかけてくるの…

ライムグリーンのある風景(ライムグリーン②)【短編小説】

「あれ? おまえ、今日は乗ってこなかったのか?」  病院の職員入り口で遭遇した蓼原先生が…

ライムグリーンの風(ライムグリーン①)【短編小説】

「あー。カッコいい。」  はぁ、とため息をついてそのバイクを見つめる。  Ninjaと言えば、ライムグリーンだよなー。  この何とも言えない派手なグリーンが、滅茶苦茶カッコいいんだよー。  現行のはもっとメタリックだけど、やっぱり俺は前のグリーンが好きだなー。  うんうん、やっぱりコレ、カッコいいよなー。しかも900とか。あー。俺せいぜい400しか乗れないからなー。やっぱ大型免許取ろうかな…。はぁ、いいなー。 「俺のバイクに何か文句あるのかよ。」  ドスの効いた声にびく