仕事が決まらなくて1ヵ月ひたすら職探しした話


ここ最近というか、昨今のコロナ情勢により、楽しみにしていた大演練も今回は見送り(でも配信という形で控の間をしてくれるとのことは素直に嬉しい)というように、各芸術、産業、健康諸々でかなりダメージを受けている今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。

かくいう私もその影響を多大に受けたうちの一人です。(多大と言っていいのかはわからないけど。)

色々と訳あって1ヵ月程度仕事が見つからず無職でした。(幸い職が見つかり8月から仕事が始まります。よかった……。)
そんなこんなで、その1ヵ月何があったかの備忘録を残しておこうと今回は筆を取ったわけです。


簡単に私の状況について前置きしておきます。
私は声優になりたいという夢を今もなお捨てきれず養成所に通っているため大手派遣会社に登録し派遣社員として働いています。勿論、そのためのお金を稼ぐ、せめて年齢相応の業務スキル(所謂夢折れた時の備えというやつ。中途採用正社員になれるように少なくとも職歴や経歴)などを手に入れたいという思いから、月金の事務職で働いて、土日の休みを利用して養成所に通っていました。
その当時仕事をしていたのは旅行関係のお仕事だったので、コロナの影響ハチャメチャに受けてしまったんですね。



今年の2月頃からコロナが話題になるようになってきたかと思います。
緊急事態宣言等々により4月から自宅待機を余儀なくされました。
派遣ということもありPCの支給もできず、ひたすら自宅で待機する日々。まあ、このおかげで私は刀ミュ、刀ステにどっぷり沼ることになるのですが、それはまあ置いておいて……。
週に1回ほど派遣先の上長から、出社か待機かという形でご連絡をいただいていました。まあ、例にもれずずーっと待機だったんですけど。

知っている方もいると思いますが、派遣社員って、大体3か月程度で契約の更新があるんですね。今回も私は継続の希望を出して自宅待機をしていました。


しかし、此処で状況が変わってきます。
基本的に契約等々の話は派遣先と直接話をするというよりかは、営業担当(以下担当)を間に挟んでお話することが殆どです。(というか、担当通してねって初期研修でも言われます。)
その担当から電話がかかってきて、『仕事ができないと給料厳しいですよね?』的なことを聞かれたんですね。
そりゃ勿論、いただいている給金は最低支給金額の6割。平常時の4割カットです。つらいに決まってるじゃないですか。


私「まあ、そうですね。まあ、最低6割出てるだけましですかね。」
担『うちも働ける人がずっとこのままはまずいという話もしているので、派遣先さんと相談して仕事がないようでしたら新しい仕事を紹介したいなと思っていて……どうですか?』
私「あー、確かにこのまま仕事がなくて自宅待機よりかはいいかもしれませんね。よろしくお願いします。
って会話をして電話を切ったんですね。

これ、この後の顛末があってから知ったのですが、新しい仕事を紹介するというのは、現在紹介中の仕事を終わりにして新しいものを紹介するってことだったんですね。
私はあほだったので知らなかったんですよ。
今思うと、この状況で転職ってかなりアホだと思うのですよ。だって、この不況で仕事見つかると??って感じじゃないですか。

まあ、そんな電話をしてから1週間程度また自宅待機をしていて、その間担当からの仕事紹介電話は1件のみ。
そんな会話をしたのも朧気になっていたころ、派遣先の方からこの日に出勤できますか?とお電話をいただきました。
問題ないという旨を伝え、念のため情報共有のために担当にも連絡を入れていました。

出社当日。
派遣先の上長から、打ち合わせをとのことで、フリーの応接スペースにいって少しお話をしたんですよ。
上『月詠さん、契約なんですが、6月末までとなりました。』
私「えっ!?あ!?そ、そうなんですか!?」

お判りいただけただろうか?


契約終了通知を、この時点で初めて聞いたのです。


おバカな私は新しい仕事を紹介=契約終了を知らなかったので。
この時点で6月も残り11日。半分以下の日数も残っていません。
これ、労働基準法?だかの雇止めに関する項目に引っかかるんですね。
就業している期間などの条件はあるのですが、基本的に契約の更新がない場合、30日前までにその旨の通知が必要となる。という決まりがあるんですね。
しかも、これ派遣先からではなく、派遣元である派遣会社(まあ基本担当)から言われるべきことなんですよ。
詳細はこのサイトが分かりやすいかと思います。

「派遣のすすめ」


派遣先の上長は状況、仕事量の減少など、丁寧にご説明くださった上、本当に申し訳ないとの言葉まで下さり、こちらのほうが大変恐縮してしまいました。

まあ、そんなことがあったからさあ大変。
即座に担当に確認の連絡をしました。
大人なので穏便に(内心腸煮えくりかえっていましたが)契約終了だと聞いた旨、仕事を探してくれているということですがこちらでも探すという形ですか、的なことを聞きました。
担当からは迷惑をかけてしまいすみませんとのことと、気になる仕事があれば応募してもらって問題ないとの回答でした。

待て待て、まずは伝えてなかったことを謝罪するのが先だろ?と今となっては思うのですが、その当時の私はやばいとしか考えられず、その日の午後は有休を取得し仕事探しを開始しました。



結論から言うと、全然決まらない!
普段であれば恐らく、11日という期間でも仕事は見つかった可能性がありますが今回はこのコロナ禍の中……。
私よりハイスペックな方々まで職を失っている状況では決まるものも決まりません。
本来は売り手主導だった市場が買い手主導になってしまい、派遣会社も大変だとのお話を諸々紹介してくださった営業さんたちが言っていました。
職場見学までたどり着かない人も多いとのことでしたが、職場見学行って落ちるのもだいぶメンタルを削りましたよ。

応募しては落ち、応募しては落ちを繰り返し、メンタルはどん底。収入も消え、さらにメンタルが落ち、職場見学に行っても残念ですがの連絡。
食事をとることさえ億劫になり、何もしていなくても涙が出る日々。
他人に相談することもできず今思い返すと大分病んでいました。
めげず折れず応募し続けるのにも中々に限界があります。気を紛らわすためにドラマを見たり舞台を見て笑ったりしても、少しして虚無感が襲ってくる。
あの感覚は本当に恐ろしい。
収入が消えたため養成所も休所、ひたすら起きて派遣応募、当落の確認、応募、食事、寝る、みたいな日でした。


結果を言えば無事仕事は決定しました。
といっても、決まったのもつい最近のことで、正直今回もダメかなとか思ってた中での合格だったので本当にほっとして、力が抜けたのを思い出します。
総数で言えば派遣会社は5社程度、応募総数は150件近く応募したと思います。
派遣をしている人は、基本的に複数の会社に登録しているので、私は決して多いほうではないとは思いますが、当初より2社増やしたのは結果的に良かったのかはわかりません。
職場見学は恐らく6件。(そのうち合格した会社も含む)
6/150だよ、やばい倍率ですね。
仕事が決まった今は、これも演技の引き出しだな!なんて思えますが、当時は全くそんなことも考えられませんでした。


これ、仕事が決まったのには色々と要因があったとは思うのですが、私の場合は、担当の不手際があったことを、私がひたすら訴えたこともあるかと思います。

先程も述べた雇止めの連絡、担当はこの連絡を私にしていませんでした。
勿論、確認を怠った私にも非はありますが、私はこの雇止めの連絡が5月末に来ていれば、もう少し余裕をもって転職活動ができていたと思います。
仕事が決まらないことに対する不安と、この連絡の遅れに関する内容の問い合わせを含め、3度、メールで派遣会社の相談窓口に連絡をしました。
決してこの方法が正しいと言っているわけではありませんが、強く訴えてきた人をないがしろにするわけにはいかないでしょう。
(しかも、今回は派遣元である派遣会社の不手際でもあるため。)


ちなみにですが、この雇止めの連絡を怠ったことですが、抵触しているものの規定として罰則はありません
これは、派遣会社からの回答でもありますが、外部で相談したときもそのように回答をいただいています。
外部の相談窓口で損害賠償請求することは可能かもしれないが、全て自分でしなくてはいけないため手間と時間がかかるうえ、損をする可能性があるためおすすめしないと言われました。
腹が立ったので調べはしましたが、この時点でかなりめんどうだというかんじがしたので、私もそれはお勧めしないよなと思っています。
泣き寝入りというのは正直悔しいですが、勉強ということで我慢するしかありません。
(ちなみに有休が4.5日+追加予定だった11日が喪失しました。泣きたい。)


今回私が学んだことは5点。

就業中に新しい仕事を紹介する=現在の契約は終了すること。
就業と紹介は同時進行できないんだってことを忘れないようにしよう。

・担当と連絡するときはメールなどログが残るものを利用すること。
電話で話したことって割と忘れてしまいがちなので、重要な連絡とかは特にメールなどを使用しよう。ログが残ってると見返したりすることもできるし、責任を問うときの証拠にもなる。
あと、連絡はまめにとったほうがいい気がする。

・心配事がある場合は早めに相談窓口とかに相談すること。
今回もやもやしたことを相談したこと、もう少し早くしておけばよかったなとも思っています。紹介に響いたらどうしよう、って思って喋れないこともあるかもしれないですが、自分の働く環境です。派遣会社は星の数ほどあるので、もしここでブラックリストに載せられても、よそへ行くことだって難しくはないのです。しにくかったら、外部の相談窓口もあります。電話に出る人にもよるかもしれませんが、話を聞いてくれるので、もやもやをまとめることもできるかもしれません。
私は電話だと泣くだろうし感情爆発してしまい、関係のない窓口の方に怒ってしまいそうだったのでメールで相談しました。メールは冷静に推敲できるので、メールでの問い合わせもいいですよ。

・相談した内容はバックアップを取っておくこと。
前にも言ってたことと同じだけど、いつ誰からの電話や自分の送ったメール内容はバックアップを取っておいたほうがいい気がします。この日に送った返答がいつ来た、何を言われたなどメモを取っておくと、後々冷静に見返すことができます。特に今回は問い合わせの返答が電話でした。その時はそこまで気が回らなかったということがメモを見て気付くということもありました。
特に、問い合わせメールフォームは送った内容が残らないので自分用に残しておくと、外部相談のときなどにも活用できて安心です。

・大手でも営業担当によるところがあること。
正直大手でこんなことがあるとは思っていなかった。
(過去小さな派遣会社で有休関係でもめたことがあったので大手に変えた。)
同社(別支店)で勤務している友人も、「大手でこんなことある??」って言っていたのでかなりイレギュラーではあると思うけど……。
後から聞いた話、この担当派遣先にもご迷惑をかけていたようで……。
でも、よくよく思い出してみると、出社しますって連絡したとき、『あ、そうなんですか?』って言ってたんだよな……。ちゃんと連絡とってたのかな……?という疑問が残る。


とりあえず、8月から就業できるので、目一杯頑張るとします。稼いで推しやジャンルに貢ぎつつ、夢を追わなくてはですからね。
オタクの財布に休みはない。

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