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朝から雨だった。

6:00に目が覚めた時は、晴れてると思っていた。

もう少しだけ寝かせて… と気づいた時は8:00 になっていた。

走るなら朝と決めていただけに、少し得した気分。

朝ランに始まり、ピアノレッスン、お昼は水泳、夜は星空案内とやりたいこと尽くめな土曜日。朝ランと星空案内はなくなり、ゆるりな一日の始まり。

午前中に予約を入れておいたピアノレッスン。
早めにオウチを出発し、レッスンが始まるまでの空き時間に本屋さんで新刊漁りをすることが好き。気になる本を探しては数行読んで、また探しては読むを繰り返す。

気になる言葉が綴られたり、言い回しが素敵な本は頭の中のお買い物リストに入れてレッスンが始まるまでに購入しよかしまいかの楽しみにしておく。
今日は気になる本が二冊。
何度も読み返しているうちに二冊とも購入した。

その二冊がこちら💁‍♀️

140文字に詰め込まれたエッセイとも言える軽く読めそうな一冊。
どうやらX(Twitter)にあがった物語を集めたものらしい。

本を刊行するにあたっての部分を読むとおよそ1,000文字でまとめられた文集。数十人からなる作家たちの「鬱」をテーマに書かれた書籍。気になって手に取った。


水泳の練習後、珍しくパン屋さんでおひとり様を満喫。
本を読もうと思った。
手にした本は「鬱の本」。

読み進めていくうちに「鬱」に寄せる視点が人によって随分異なることに気づいた。作家たちの経緯は異なれども同じ思いに至るものだと思っていた。
中には「思えばあれは鬱だったのかもしれない」といった過去に思いを馳せるものだったり、「鬱」を「鬱」と見なさず長く付き合う方法や、打ち消す方法を見いだしたなどなど。
もちろん、そこには暗くて重いものがずしりと横たわるのだけれど、鬱の捉え方は千差万別、多岐に渡る感情が一つに収束していく心の有り様ありようが見てとれる。

興味深い本だと思った。

生きてきた環境やそこに至るまでの経緯や個人の性格、趣味趣向などを考えると、私自身が語れるほど簡単なものではないということがわかる。
「大丈夫」などと簡単に言えるような内容ではないのだ。
できることと言えば苦しみの共有くらい、だろうか。

それだけは確かだなと思っていたらウトウトしていた。
温かいお店と練習の疲れで睡魔に襲われていたらしい。

それにしても積読本が増えそうで怖い。
「夜明けのはざま」が一話目で停滞。
「一線の湖」に至っては1ページも読んでいない。
それよか、今日買った本の方が読み進んでいる。
なんてこったい。

お昼を済ましても雨は降り続いていた。

止まないやまない雨はない」

そんな言葉を思い出した。
そうなのかもしれない。
けれども降り続く雨はあるのだ。

だからこそ思う。

この雨がいつか優しい雨に変わりますようにと。

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