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不確実な世界の中で


ADHD、自閉スペクトラム、思春期うつ病、不登校…
難しい肩書きの多いうちの子供たち

散々悩んだ

なんでうちの子が?と嘆き
一進一退の日々にもがき
正解のない中
変わらない毎日に焦り
引きこもる子供たちを急かし
なんでなんだと問い詰める日々

会ったこともないどこかの子育て評論家の言葉や
有名大学の名誉教授という人のアドバイス、
あらゆる本を読んでは
それを実行するもなんの変化もない日々

周りを見渡せば

「学校で喧嘩ばかりなのよ〜」
「全然授業聞いてないのよ〜うちの子」
「宿題しなくてゲームばっかりなのよ〜」

聞こえてくる親御さんの悩みが
私にはとても羨ましく思えた。

学校に行くことが大前提の日本では
学校に行かないという選択肢なんてそもそもなかった
それを認めるということは
並大抵のことではない

だって結局のところ
学校に行くのが大前提であり
学校に行かせることが目標なのだから
それが親の役目だから

そんな役目にほとほと疲れ果てた時
これまた本でこんな言葉を目にした

学校に行かないといけない理由はいくらでも言えるのに
学校に行かなくていい理由をなぜ探さない?

目から鱗。

その日から子供に対する考えを変えようと思った。

朝起きて学校に行く支度をするのも大事
でもお腹が空いたときに自分で食事の用意をすることの方が大事だと思った
白ごはんの炊き方
お味噌汁の作り方
卵焼きの作り方

先生の授業を聞いてノートに書くのも大事
でも洗濯物を干したり、きれいに畳んでしまうスキルを身につけるのも大事だと思った

学校で友達と一緒に遊ぶのも大事
でも猫のトイレを掃除して猫にご飯をあげて世話をしてあげることも大事だと思った

ゴミ処理場への社会見学も面白いけど
砂浜を歩きプラスチックゴミがたくさん散乱している現状を見て回ることの方が
大事だと思った

ただルーティンの如く学校に行くより
自分はこの先どうしたいのかと自問自答する時間の方が有意義だと思った


決して義務教育を否定しているのではない
ただ日々の暮らしの中で大事なことは教科書には載っていないことだらけだということ。


それを教えることが大事だと思った


「海の見えるところに行こうか。」
そう私からの提案で始まった2022。

自信があるわけではない。
上手く行く確信がある訳でもない。
お金がある訳でもない。
なんらかの安定的なものがある訳でも決してない。

不安だらけ
自信なんて皆無
上手く行く保証はゼロ
お金なんて最初からない
不安定的要素しかない

子育ってなんなのか
安定がないとダメなの?
お金がないとダメなの?
両親揃ってないとダメなの?

いや、そうじゃない
そんなものがあっても
上手く行くわけではない

だったら、私の中に信じるものがあって
それを軸にしていけばいいと思った

不安になったとき
この砂浜に来ればいい

これでいいのか先が分からなくなったら
子供たちと対話すればいい

この不確実な世界の中で
唯一確実なのは自分の心だと知った

私は強いわけではない
賢いわけでもない
ただ私にあるのは
変化を怖がらない好奇心だけ

子供たちが砂浜を楽しそうに歩く姿を見たときに
私のこの選択はきっと大丈夫だと思えた


最後に誰かの言葉を引用するとしたら
それは間違いなくパク・セロイ。


自分の決断に忠実になれ
お前はお前だ、人を納得させる必要はない。














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