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ふわっと風が跳ねて 瞬いて目を閉じて 午後の優しい光を 瞼の上で受け止める 干したシーツの…
真っ白な時間が積もっていく音 たとえ耳が壊れてたって聴こえる 張りつめた空気が静寂を奏でて…
瞼の向こう側に朝の気配を感じて ゆっくりと今日という白き世界を 受け入れていく準備をはじめ…
見たくない夢をみて 泣けないのに涙だけこぼれて 見たかった夢を忘れて 泣いているのに涙さえ…
夜が好きだった 真っ黒な夜が。 夜の始まりからゆっくりと真夜中へ沈んでゆく。 朝なんて来な…
そうやっていつも 言葉を使わずに 眼差しだけで わたしを抱きしめる あなたはずるい その度に…
わたしがあなたを思うとき 体じゅうの細胞たちが 好きよ 好きよ と飛び跳ねる あの日 あなたが わたしの心に忘れていった 恋という泡のようなものが "わたしというカタチ" そのものを 舞い上がらせてしまうのね 可愛らしい桃色の 甘酸っぱくて繊細な 小さなハートの粒々たち 早く忘れ物を取りにきて 手におえない切なさに 途方に暮れてしまう前に わすれもの / 月乃 今夜もあなたに星が降りますように。
蝉たちの声が だんだんと大きくなってきて 耳の奥から目覚めていく 空は薄い青色で 地球の色…
もうあの頃には戻れないけれど もう一度あの場所に帰れたなら 無数の星が流れるあの場所に こ…
だれかに認めてもらいたくて だれかに愛してもらいたくて 本当の自分を隠すように 氷の仮面を…
心の奥の一番柔らかいところに 触れたような気がしたんだ 細く蒼白い月明かりが 痛いくらい優…