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ツキノポエトリー

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いつも孤独を抱きしめながら、放課後のほとんどを書店で過ごしていた中学時代。銀色夏生さんの詩集に心がふるえて、詩を書き始めた。 今も孤独を愛し、書くことで心を満たす。 ツキノポエ…
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#散文詩

詩|見えなかった未来で

ふわっと風が跳ねて 瞬いて目を閉じて 午後の優しい光を 瞼の上で受け止める 干したシーツの…

月乃
2日前
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詩|白い声

真っ白な時間が積もっていく音 たとえ耳が壊れてたって聴こえる 張りつめた空気が静寂を奏でて…

月乃
5日前
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詩|冬の散文

瞼の向こう側に朝の気配を感じて ゆっくりと今日という白き世界を 受け入れていく準備をはじめ…

月乃
2週間前
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詩|月にさよなら

見たくない夢をみて 泣けないのに涙だけこぼれて 見たかった夢を忘れて 泣いているのに涙さえ…

月乃
2週間前
39

詩|夜について

夜が好きだった 真っ黒な夜が。 夜の始まりからゆっくりと真夜中へ沈んでゆく。 朝なんて来な…

月乃
4週間前
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好きの周波数

そうやっていつも 言葉を使わずに 眼差しだけで わたしを抱きしめる あなたはずるい その度に…

月乃
3か月前
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わすれもの

わたしがあなたを思うとき 体じゅうの細胞たちが 好きよ 好きよ と飛び跳ねる あの日 あなたが わたしの心に忘れていった 恋という泡のようなものが "わたしというカタチ" そのものを 舞い上がらせてしまうのね 可愛らしい桃色の 甘酸っぱくて繊細な 小さなハートの粒々たち 早く忘れ物を取りにきて 手におえない切なさに 途方に暮れてしまう前に わすれもの / 月乃 今夜もあなたに星が降りますように。

知らない鳥

蝉たちの声が だんだんと大きくなってきて 耳の奥から目覚めていく 空は薄い青色で 地球の色…

月乃
3か月前
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星の降る場所

もうあの頃には戻れないけれど もう一度あの場所に帰れたなら 無数の星が流れるあの場所に こ…

月乃
1年前
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もう一度始めよう

だれかに認めてもらいたくて だれかに愛してもらいたくて 本当の自分を隠すように 氷の仮面を…

月乃
1年前
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moonlight

心の奥の一番柔らかいところに 触れたような気がしたんだ 細く蒼白い月明かりが 痛いくらい優…

月乃
1年前
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