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ツキノポエトリー

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いつも孤独を抱きしめながら、放課後のほとんどを書店で過ごしていた中学時代。銀色夏生さんの詩集に心がふるえて、詩を書き始めた。 今も孤独を愛し、書くことで心を満たす。 ツキノポエ…
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2024年9月の記事一覧

詩|Waxing Moon

透明な夜空に星屑のジャムをぬって へびつかい座からミルクをもらおう 朝食にはきっと間に合う…

月乃
1か月前
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詩|泡のような淡い恋

会えないまま また季節をひとつ 越えようとしている 水色と桃色が混ざり合う空の下 涙がぽろ…

月乃
1か月前
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朗読|フルレットさん♡

なんとなんと…大好きなフルレットさんがわたしの詩を朗読してくださいました♡ 自分で書いた…

月乃
1か月前
17

詩|調香師の憂鬱 【ブーケ・ドゥ・ミュゲ】

午後のアトリエはいつも 夜を待つだけの空間だった 琥珀色の遮光瓶とスポイトを並べて 青い夜…

月乃
2か月前
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詩|I know

運命だなんて そんなことを 口にするのは 本当の不幸も 本当の幸福も 知らないから 運命を知…

月乃
2か月前
27

詩|それぞれの視点

見えないものばかり見ようとする だからきみは心を傷つけるんだよ 自分の心を自分で追い詰めて…

月乃
2か月前
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詩|アマレット

甘くて芳醇な香りが 鼻腔をすり抜けて全身に広がる ゆっくりと琥珀色の液体が 喉を滑りおちていく あなたの透明な声と 穏やかで明晰な口調は わたしの繊細な鼓膜を そよそよとくすぐった 黒縁のメガネも無精ひげも 悔しいほど似合っていて 無防備な横顔に見惚れた わたしにふれる指先は 月明かりみたいに優しくて 丁寧に鍛えられた身体は 逞しくてしなやかで温かかった 少し白髪の混じった髪の毛に 指をとおしたら柔らかくて 誠実なあなたらしい寝癖が あきれるほど愛おしかった 純粋

詩|痣だらけの塔

嘘みたいな青空の日に わたしは自分をなくした なんども言葉に切りつけられて なんど心を捻じ…

月乃
2か月前
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詩|海王星パラドックス

流れない雲の上を 氷のような雲が流れて 海のような青の空に 意識だけが溶けていった 境界線…

月乃
2か月前
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詩|朝のあしおと

「おいで」とわたしを呼ぶ声は 明け方の湖のように透明で重厚で 真夜中の月のように凛としてい…

月乃
2か月前
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詩|いのちとたましい

青い空が青く見えなくて 悲しいのに涙がでなくて 心だけさめざめと泣いた 月は孤独を連れてく…

月乃
2か月前
46

詩|ROUTE 38

世界は雪に閉ざされていて ふたりの季節はいつも冬だった わたしの記憶の中で 降っていたのは…

月乃
2か月前
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詩|永遠に今

震える指で月をさわりながら 記憶の迷路をいったりきたり 方向音痴は筋金入りで もうどうしよ…

月乃
2か月前
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詩|妄想ロマネスコ

今朝、 見上げた水色の空は 鱗雲で埋め尽くされ ほんのわずかな水色 それでも、 そのわずかな水色が 世界を変えるかもと 思わずにいられない 結局、 宇宙はフラクタルで わたしの中にあなた あなたの中のわたし きっと、 今という一瞬の中に 宇宙のすべてがある フラワーオブライフ 夕方、 午後四時の南の空に 上弦の月が浮かんで 鱗雲はもう見えない 妄想ロマネスコ / 月乃