シェア
透明な夜空に星屑のジャムをぬって へびつかい座からミルクをもらおう 朝食にはきっと間に合う…
会えないまま また季節をひとつ 越えようとしている 水色と桃色が混ざり合う空の下 涙がぽろ…
なんとなんと…大好きなフルレットさんがわたしの詩を朗読してくださいました♡ 自分で書いた…
午後のアトリエはいつも 夜を待つだけの空間だった 琥珀色の遮光瓶とスポイトを並べて 青い夜…
運命だなんて そんなことを 口にするのは 本当の不幸も 本当の幸福も 知らないから 運命を知…
見えないものばかり見ようとする だからきみは心を傷つけるんだよ 自分の心を自分で追い詰めて…
甘くて芳醇な香りが 鼻腔をすり抜けて全身に広がる ゆっくりと琥珀色の液体が 喉を滑りおちていく あなたの透明な声と 穏やかで明晰な口調は わたしの繊細な鼓膜を そよそよとくすぐった 黒縁のメガネも無精ひげも 悔しいほど似合っていて 無防備な横顔に見惚れた わたしにふれる指先は 月明かりみたいに優しくて 丁寧に鍛えられた身体は 逞しくてしなやかで温かかった 少し白髪の混じった髪の毛に 指をとおしたら柔らかくて 誠実なあなたらしい寝癖が あきれるほど愛おしかった 純粋
嘘みたいな青空の日に わたしは自分をなくした なんども言葉に切りつけられて なんど心を捻じ…
流れない雲の上を 氷のような雲が流れて 海のような青の空に 意識だけが溶けていった 境界線…
「おいで」とわたしを呼ぶ声は 明け方の湖のように透明で重厚で 真夜中の月のように凛としてい…
青い空が青く見えなくて 悲しいのに涙がでなくて 心だけさめざめと泣いた 月は孤独を連れてく…
世界は雪に閉ざされていて ふたりの季節はいつも冬だった わたしの記憶の中で 降っていたのは…
震える指で月をさわりながら 記憶の迷路をいったりきたり 方向音痴は筋金入りで もうどうしよ…
今朝、 見上げた水色の空は 鱗雲で埋め尽くされ ほんのわずかな水色 それでも、 そのわずかな水色が 世界を変えるかもと 思わずにいられない 結局、 宇宙はフラクタルで わたしの中にあなた あなたの中のわたし きっと、 今という一瞬の中に 宇宙のすべてがある フラワーオブライフ 夕方、 午後四時の南の空に 上弦の月が浮かんで 鱗雲はもう見えない 妄想ロマネスコ / 月乃