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【出産レポ①】自宅待機とお産の値段

出産予定日を過ぎて数日後。
お腹の痛みが定期的に、そして頻繁に来るようになった。
本陣痛である。

前回紹介した陣痛逃しの術を会得した私は、
予兆を感じとるとサッと姿勢を整え
1分程の痛みをやり過ごす、
というのを繰り返していた。

(予兆は下腹部にキィィィンと氣が集まる感じ。
陣痛が始まってしまうと身動きがとれなくなるので、気配を感じたら痛みが来る前に速やかにポーズをとるのが重要。)

やがて陣痛が10分間隔になったので、
病院の産婦人科病棟直通番号に電話してみた。

「初産ですか?」
「家から病院まで近いですか?」
「送ってくれる家族がいますか?」

など聞かれ全てYESと答えると、
すぐには産まれないだろうから
もう少し様子を見ましょうと言われる。

こちらとしても付き添い不可の病院で1人待機するよりは
できるだけ家族に背中をさすってもらうなり
食べたいものを食べられる方が快適なので
素直に従う。

「陣痛間隔が7〜8分をきったら
 また連絡してください。
 こちらからもまた様子見の連絡しますね」


いくら陣痛逃しの術を使ってるといっても
痛いのは痛い。
ウトウトしても陣痛の予兆を感じるたびに
速やかに姿勢をとらねばならず、
(うっかりタイミングを逃すと悶え苦しむ)
ろくに睡眠がとれない。

陣痛が来るたびに耐えながら
私が考えていたのは、出産費用、
つまり金のことだった。

お産が進まずいったん家に帰されるという
あるあるパターン。
これでも診察代で1万くらい払わされる。

いったん入院してしまうと
ベッド代、食事代などなんやかんやで
プラス数万〜10万かかったりするらしい。

しかも。
24時間365日対応してくれるとはいえ、
土日に病院へ行くと休日加算という名の
割増料金を支払わねばならないのである。
それは産婦人科でも同じこと……

今は金曜日の夜間である。

「できればギリギリまで家で粘りたい」

とドケチ根性を発揮し、
陣痛逃しをひたすら続けた私。


で、土曜日と日曜日が終わった。


休日加算を乗り越えた……!


ってか、

陣痛、狭まらないんですけど……?

そういうパターンあるのん?

てゆーか、
病棟の電話に出てくれた人
「こちらからもまた様子見の連絡しますね」
って言ってたけど
一回も連絡来んかったけど
忘れられてるよね?!!


月曜朝になってもやはり10分間隔のままで、
さすがにフラフラで体力限界の涙目だったので
再度病院に電話した。

「じゃあまぁ…とりあえず外来で
 いつもの妊婦健診的な感じで
 一度受診してください」

と、しゃーなし感を出されながらも許可を頂けた。

で、外来へ。
いつもの女医先生はおらず、
やや太って歳取った三浦大知風の先生に
「子宮口開いてきてますね。入院しましょう」と言ってもらえて晴れて病棟に移動することになった。

つづく。




お産にかかった時間ってけっこう話題に上がる。

初産で12時間、2人目以降は6時間くらいが
平均的なところらしい。

私は「16時間」と母子手帳に書かれた。



わしは納得してへんぞ!
それは入院してから産むまでの時間やないか!!

金曜夜から起算したなら
72時間以上かかっとんねん!!!

納得してへんからなーー!!!!(リフレイン)



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