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『キャットナップ』8:プロット100本できるかな。

 タロットカードを6枚引いて、プロットを100本作る創作訓練の記録。

◆引いたカード◆
1主人公の現在:女帝(逆)不安定な愛、停滞
2主人公の近い未来:節制(正)適応、自重
3主人公の過去:恋人(逆)悩み、三角関係
4援助者:星(逆)悲観的、大きすぎる理想
5敵対者:塔(逆)九死に一生を得る
6結末:戦車(逆)報われない勝利、独占欲

『キャットナップ』8/100ファンタジー

 幼なじみが金持ちに見初められたことに嫉妬し、あの手この手で金持ちを籠絡し、妻の座におさまったミミカ。しかし浮気性の夫に、いつまた己がしたように、この立場を誰かに奪われるかと心休まるひまがない。
 ある日不思議な目をした猫を拾う。そっくりな目をした飼い主があらわれ、お礼にとキャットフードを置いていった。それはひどく食欲をそそる匂いで、人間でも食べられそうな気がする代物だ。
 一粒かじってみた夜、夫に連れられていったパーティで石油王に見初められ、夫との婚姻は解消、二度目の玉の輿に乗る。
 しかし華やかな生活や贅沢な食事にも飽きた頃、ふとあのキャットフードを思い出してまた一粒かじる。その直後、屋敷の庭にヘリが墜落。乗っていた若い男は奇跡的にかすり傷で済んでいて、しかもハンサムだ。
「助けてくれ、追われているんだ!」
 自家用セスナで逃亡する二人。危険な逃避行の生活にも疲れた頃、バッグの底に、あのキャットフードが一粒転がっていた。かじると国際警察が現れ、ハンサムは逮捕、ミミカは生まれ故郷に帰される。
 そこにはかつてミミカが裏切り、そしてミミカに密かな思いをよせていた幼なじみが待っていた。 (了)


 ハーレクインはおれには無理だなあと痛感するの巻。
 そしてありきたりな話しか作れないということを実感するの巻。


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