インドバンガロールガイドブック
本記事は筆者が2019年にインドのバンガロールにしばらく住んだ経験から日本からインドに行く人、行きたい人に伝えたいことを書いた簡単なガイドブックである。
バンガロールとはインドのシリコンバレーと呼ばれる都市でIT大国インドの中でも道行けばエンジニアにぶつかるようなITの中心地である(エンジニアが100万人いるなどとも言われている)。経済発展著しい地域なので要注目である。
渡航前準備
予防接種を打つ
※インドで打つと薬価が激安なためかなりお得になる。
筆者が受診した病院
ワクチン情報
A型肝炎、腸チフスは短期でも必須、食べ物から感染
長期だと加えてB型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病が推奨されている(筆者はB型肝炎と日本脳炎は打たず)
狂犬病は発症するとほぼ100%の致死率
噛まれた後の曝露後接種と噛まれる前の曝露前接種がある
曝露前接種を受けていると曝露後接種の回数が減り、血清製剤を投与しなくて済む。
また抗体が出来ているため病院に行くまでに少し時間がかかっても大丈夫。
予防接種を受けてない人が動物に引っかかれたり噛まれたりすると一大事ですぐに病院に行く必要がある。
バンガロールは沢山の犬がいるが基本的に噛んだりすることはないのでそこまで恐れなくても良い。自然体でいる方が犬を刺激しないのでいい。夜の11時以降は犬が凶暴化するので注意が必要(逃げたり走ったりすると噛まれるらしい)。
値段
・腸チフス1回投与(輸入) 2~3年間持続 8800円
・A型肝炎(国産) 3回(2回を数週間で受けて、1年後に3回目接種で5年持続) 1回7000円
・A型肝炎(輸入) 2回(1回受けて1年持続、1年後2回目受けて15~20年持続)1回1万800円→輸入の方が楽
・狂犬病(輸入)1ヶ月3回 2年間持続 1回13,500円 1年後に追加接種で5年間
・狂犬病(国産)1ヶ月3回 2年間持続 1回12,000円 在庫がないらしい
・破傷風 傷口から感染するため外回りをするなら受けた方がいい。1回3400円。インドで怪我をして病院に行くと毎回破傷風のワクチンを接種してくれるらしい。
小児の際に受けていると1回で10年持続。
※当日お酒、運動は禁止
A型肝炎、腸チフス、狂犬病3種打つと消費税、初診料などもろもろ1回の診療で約3万4千円かかった。
病院で下痢止めも安く買えるので不安な人は買っておくと良いかも。ちなみにインドだと3円くらいで強力な薬を買える。
VISAを取る
インドは観光でもVISAが必須である。滞在日数に応じて取得する。詳細はこちらで
海外保険に入る
クレジットカードには海外保険が付いてることが多いので確認する。
アプリを入れておく
必須アプリ
Uber→タクシーサービス。Olaより良いという評判。
Ola→uberのインドローカル版。
whats app→lineみたいなもの。
あると良いアプリ
ZOMATO or Swiggy(IOSはないがwebで使用可能)→出前サービス。日本のカードで決済可能( 2019/11)
Linkedin→海外版wantedly、ビジネスコミュニケーション用。
カードが国際対応か確認する
国際対応でないとお金を下ろせないし使えないので必須。
SMBC Visaカードの場合→SBI銀行のみ、デビッドカードも使える。
手順:cash withdrawal→saving
カードは機能しないという場面もあるためVISA,Masterなど複数会社、デビット、クレジットなど複数カードがあると助かったりする。
お金をある程度下ろしておく。
インドはカード社会だがインド口座を持っていないと使えないことが結構ある。
渡航前にある程度現金でルピーを持っておいたほうが安心。お釣りは皆んな持っていないので銀行や換金所なので細かいお金に崩しておく。100や10ルピーを持っておくと良い。
物価は非常に安いので移動代含み1ヶ月で2万ルピー(3万円)あれば困らないはず(暮らし方による)
SIMロックを解除しておく
ソフトバンクだとオンラインで解除できる
自身で解除する場合の手続き(スマートフォン/ケータイ(ガラケー)等)
(英語勉強)
英語に全く自信がない人は旅行英語フレーズみたいなのをやっておいた方がいいかも
オフラインで閲覧可能な翻訳アプリがあると役に立ちそう
簡単なフレーズを言えるだけでかなり違うはず
(生活必需品を買っておく)
全て現地で買い揃えることも出来るが短期の場合だと店を探すのも手間なので持ってこれるものは持ってきた方がいいかもしれない。
(ノイズキャンセリングイヤホン、耳栓を買っておく)
一部の東南アジアの国などと同様にインドはクラクションをすぐに鳴らすのでうるさい。始めのうちはその音がストレスになったりするので、ノイズキャンセリングや耳栓があると良いかもしれない。
到着後
SIMカードを買う
現地インド人にお願いするとスムーズ。街にwifiはないのでSIMがないとUberが呼べなくて困る。色々書類手続きが煩雑っぽい。データ代は非常に安く1ヶ月数百円とか。
インド暮らし
バンガロールは日本人が噂するインドより、かなりマシなはず。日本と比べると衛生、治安、利便性はもちろん劣るがそこまでひどいということはない。
人
非常に良い人が多い。困っていると助けてくれ言語も英語なのでコミュニケーションを取りやすい。日本人は珍しく仲良くなるのも難しくない。美女も多い。
食
基本的にインド料理はスパイスが入っており辛い。
辛いのが苦手な人には合わない可能性が高い。
しかしインド料理は非常に安く60ルピー(100円)くらいでも食べれる。
バンガロールにはどこの国の料理もあるので合わない場合は300~600円くらい出せばイタリアン、アメリカンなどもある。日本食も750~1500円くらいで食べられる。
個人的なオススメはチベタン料理。
味は中華料理に近く値段も150~250円とお得。
移動
バンガロールは交通渋滞が異常。5キロで車に乗っている時間だけで1時間は見といた方がいい。Uberも全く捕まらず2時間以上動けないということも朝や夜のラッシュアワーだと頻繁に発生する。事故率も日本に比べるとかなり高いため移動が少ない方がストレスが少ない。運転は激しく信号などもあまりないため無理やり行かないと道路は渡れない。轢かれないように注意する。少し前まで警察が来るまで事故の被害者に触れてはいけないというルールがあったらしく轢かれても助けてくれないこともあるらしい。driverは人が居ても止まらないが牛がいると止まるというジョークがある。
天候
バンガロールは世界でも有数に気候がいい。常に日本の春のような気候で雨が降ることもあるが日本の雨のようではなく、すぐに止むスコールなので問題ない。夜に降る事が多い。折り畳み傘があると便利。
基本的に年中半袖で過ごせるはず。四季がないので病む日本人もいるらしい。
虫
蚊が沢山いる。デング熱の危険性もあるので虫除けはある方がいい、インドで購入可能。
日本のようなスプレーはなく、部屋に置くタイプとクリームタイプがある。
治安
普通に日中暮らしている分には怖いと感じるようなことは今のところない。ただやはり海外なので夜遅くに一人で出歩く、人通りの少ない場所を歩くというのは避けたい。スリ(バスで特に)、ひったくり、恐喝の話も聞くため注意が必要である。警察は基本的には腐敗していて何もしてくれないので頼っても意味がないことが多いらしい。
言語
インド(特に南インド)には非常に多様な言語がある。高い教育を受けている層は英語を喋るが訛りが非常に強い人も居る。それ以外の層はバンガロールでは母語のカンナダ語の他にヒンディーを喋れる人が多い印象。Uberや出前配達の人とのコミュニケーションは近くのインド人に頼んで話してもらうと楽。
紙幣
偽札が少ないが混じっていることがあるので高額紙幣に関してはチェックした方がいい
まとめ
バンガロールは天候も人も良く生活費が安く便利なのでかなりオススメの地域です。観光で行かれることは少ないかもしれませんが是非、仕事や大学を考える際に一つの選択肢として考慮してみてください!
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