バレエダンサーが摂りたいアミノ酸
こんにちは!tsukikoです!
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養ケアの仕事をしています。
たんぱく質の構成物質であるアミノ酸は、それぞれ独自の作用を持っており、
その作用も含めて、たんぱく質食材を選びましょう!
ということをお伝えしました。
以前の記事はこちら
↓↓↓
バレエダンサーのたんぱく質食材の選び方
たんぱく質の構成物質であるアミノ酸は、
自然界には500種類ほど存在しており、
人の体たんぱく質を構成しているアミノ酸は20種類あります。
アミノ酸のうち、
体内で合成されない、もしくは、
合成されても生体に必要な量が不足してしまうため、
食物から取り込む必要があるアミノ酸を、
「必須アミノ酸」
体内で十分に合成可能なものを
「非必須アミノ酸」
といいます。
必須アミノ酸(9種類)
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン
非必須アミノ酸(11種類)
グリシン、アラニン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、システイン、チロシン、プロリン
アミノ酸は、たんぱく質を構成するほか、
体内で起こる様々な生理作用に関わる独自の役割を持っています。
バレエダンサーが摂りたいアミノ酸についてまとめました。
【運動中に筋肉のエネルギー源として利用されるアミノ酸】
筋肉中のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸の35%程度が、
運動中にエネルギー源として利用されることが多い
「分岐鎖アミノ酸(BCAA):バリン・ロイシン・イソロイシン」です。
分岐鎖アミノ酸は、
運動強度が高くなると分解促進の酵素が活性化され、
エネルギー源としての利用量が増えます。
また、運動時間が長くなると、
減少した糖質を補うためにアミノ酸の一部分を使って糖質を作る「糖新生」を行うことから、
利用量が増加すると考えられています。
バレエダンサーの中でも特に運動量が多い人は、
特にBCAAを意識して摂る必要があります。
【成長ホルモンの分泌を促進するアミノ酸】
アルギニンは、筋たんぱく質の合成を促進するほか、
成長ホルモンの分泌を促進し、傷ついた筋肉を修復します。
成長ホルモンには、脂肪分解の代謝を促進し、
筋肉を増強させる効果があるとされています。
【集中力に作用するアミノ酸】
チロシン、アルギニン、フェニルアラニン、
イソロイシン、グルタミン酸の5種類のアミノ酸は、
脳の働きを活性化し、集中力アップに効果がある
といわれています。
ケガに気をつけながら、
高度な技術と表現力を保って踊るバレエダンサーにとって、
特に必要なアミノ酸であるといえます。
【美容に作用するアミノ酸】
オルニチンやアルギニンは、
細胞の増殖と成長に関連した作用をもち、
肌の代謝を促進する効果がある
といわれています。
美しさも要求されるバレエダンサーにとって、
肌の健康を保つアミノ酸は重要ですね。
【免疫力アップに働くアミノ酸】
代わりのきかないバレエダンサーにとって、
日ごろからの体調管理は必須です。
体調不良にならないように免疫力アップも意識したいですね。
アルギニン、グルタミン、システイン、テアニンは
免疫細胞の増殖や発育、活性化などの作用があるといわれています。
システインとテアニンを一緒に摂取するとより効果的です。
【リラックス効果のあるアミノ酸】
脳のリラックス効果があるといわれているアミノ酸は、
GABAやテアニンです。
緊張感に包まれることの多いバレエダンサーには、
リラックス効果のあるアミノ酸の力を借りて、
緊張を解きほぐしましょう。
程よいリラックス効果は、
集中力の向上をもたらしてくれます。
このように、アミノ酸の働きは多種多様です。
上手に摂り入れて活かしていきたいですね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?