バレエダンサーとサプリメントの付き合い方
こんにちは!tsukikoです!
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養指導の仕事をしています。
サプリメントを取り入れたことはありますか?
成長期のバレエダンサーでもサプリメントを取り入れている方もいるかもしれませんが、
実は、サプリメントを取り入れる際には思っている以上に注意が必要です。
サプリメントという用語は、
英語の「supple-ment(補う)」に由来するといわれています。
一般的には、
「医薬品ではない、特定成分が濃縮されている製品(錠剤やカプセル形態のもの)」
といった位置づけでしょうか。
広い意味で、栄養強化された健康食品やエナジードリンクのような飲料、プロテインなどが含まれることもあります。
サプリメントには色々な種類があり、
簡単に栄養素をプラスできるため役立つこともありますが、
目的や注意点をよく知っておかないとリスクも高く
健康被害につながってしまうこともあります。
まず、サプリメントには、食事でしか摂れない栄養素や成分が含まれておらず、
サプリメントでの置き換えでは補えないものがあることを念頭に置いておきましょう。
さらに、栄養成分表示では記載が十分にされていない成分が含まれている場合もあり、
バレエダンサーにおいても摂取には慎重になる必要があります。
(アスリートのサプリメント摂取においては、知らないうちにドーピングにあたる禁止物質の摂取につながってしまうこともあり、大変な慎重さが求められています)
特に成長期である未成年のバレエダンサーは
サプリメントの使用は控えるようにすることが推奨されています。
サプリメントが必要なほどの運動量・減量を課すことは、
発育発達に支障を及ぼすことが指摘されており、
誤った食習慣が身に付いてしまうリスクや、
副作用が必ずしもゼロでないことも合わせて理解することが大切です。
サプリメントを取り入れる際に気をつけたいポイント
1、まずは食事のバランスを整える努力をしたうえで、食べる量や消化吸収能力、嗜好・アレルギー、食事時間などの制約があって摂り切れなかった栄養素を補完する目的で活用する。
2.医師による診断や管理栄養士による栄養評価に基づき、欠乏や不足を確認したうえで、
食事内容や運動量などを十分に検証し、改善点がない場合のみ短期的に利用を検討する。
3.不足する栄養素に対して信用できるエビデンスに基づいた有効性がある製品を利用する。
4.信頼できる企業で製造された信頼できる製品を選ぶ。
5.ほかに服用している薬との相互作用がないかを確認する。
6.過剰症のある成分も多いため、自分にとっての有効で安全な摂取量を守る。
7.試しに使用して、体調に変化がないかをしっかりと観察する。
8.改善が見られた場合は専門家に相談して継続か中止かを見極める。
9.多種類を同時に利用しない。
サプリメントからの過剰摂取がよく指摘されているものは、
・たんぱく質(プロテインやアミノ酸・ペプチド)
・鉄分などのミネラル
・マルチビタミン、脂溶性ビタミン
であり、特に注意が必要です。
栄養素はチームで動いているため、
もともと身体は一つの栄養素単体を過剰に摂取した場合を想定して作られておらず、
過剰摂取に対する働きが万全に備わっていません。
サプリメントを健康的に利用するためには、安易に取り入れず、
第三者的立ち位置にいる管理栄養士などの専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
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