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バレエダンサーにとっての脂肪の役割

こんにちは!tsukikoです!
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養指導の仕事をしています。

「脂肪」って聞くと、
肥満のイメージが強く、
できるだけ減らしたい、
と思うかもしれません。

実際、肥満の定義は、
脂肪細胞が過剰に蓄積した状態
のこと。

ですが、
生きていくうえで脂肪には多くの役割があり、
脂肪ゼロの身体はありえません

体の中での脂質や脂肪組織の役割は、、

・エネルギー源の貯蔵
・体温維持
・脳や細胞膜の材料 
・ビタミン類の消化、吸収、運搬
・ホルモンを作り出す内分泌器官
・臓器の保護
・内臓の位置を保つ
・やわらかなボディラインを作る

などなど
生理的にも、物理的にも
脂肪にはこんなに多くの重要な役割があるんですね。

エネルギーがすぐに尽きてしまうような体では
全力で踊りきれませんし、
身体が冷えてしまっては
筋肉がきちんと動いてくれず
パフォーマンス低下につながります。
低体温は免疫力の低下を引き起こし、
病気になりやすい体に…。
ホルモンが作り出せなければ生命維持が危ぶまれますし、
ビタミン類がきちんと消化吸収されなければ
健康や美容にも関わります。

特に、女性のバレエダンサーにとって
女性ホルモンを正常に作り出すことは
健康的に将来もずっと踊り続けるためには
必要不可欠です。

女性ホルモンは、
・骨形成
・コレステロールの正常化
に関わっており、
女性ホルモンがうまく分泌されていないと、骨密度の低下につながります。
骨密度の低い状態でのレッスンは疲労骨折や骨形成の異常を引き起こすともいわれ、
バレエ人生にもかかわるな重要なポイントでもあります。

特に、身体の中でも生理機能を維持するうえで
重要な役割を果たしているとされている
特定の脂肪組織は、
一説には女性では体重の12%前後とされており、
この脂肪組織が不足してくると
月経異常などのホルモンに関わる健康問題が発生する率が
高くなるといわれています。

人間の身体のメカニズムについては
まだまだわかっていないことが多いのですが、
ある程度の体脂肪は
身体の機能のために必要!!
ということは確かなことです。


また、体脂肪率の正確な計測は
きちんとした機器が必要です。
(それでも誤差があるといわれています)
そのうえ
計測するタイミングや体調によっても
体脂肪率(量)は変化するといわれています。
簡易計測値はあくまでも目安・参考とするのがよいでしょう。

大切なのは、
脂肪にも重要な役割があるということを理解すること。
そして
その数値に惑わされすぎないこと。

体重や体脂肪率といった
細かな数値にとらわれることが
理想の体型になるとは限りません。
ケガがなく、思い通りに永く美しく踊れる身体を目指しましょう。

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