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ファミリーの食卓 男の料理

便利に快適に映画を観られるシネコンもいいけど
「映画」感にどっぷり浸れるのが名画座の素敵なところで、
なかでも目黒シネマのスケジュールはまめにチェックしている。

その目黒シネマで7月に3週連続で上映していた
ゴッドファーザー

スクリーンで観られる機会なんて、この先ないかもしれないと思い
PARTⅠⅡⅢを観に行った。

ロゴといい色使いといい、カッコいいポスター


この映画については、詳しい人も多く
語り尽くされているだろうから、簡単に。

アメリカ移民のヴィトが一代で築いたマフィアのコルレオーネファミリーの息子の代までの物語
3作連続で観ると、ヴィトの三男でアル・パチーノ演じるマイケルがファミリーを守っていく、
そして守るために必要と思われた行為がマイケル自身の罪の意識を生んでいく物語のように感じる。

この罪の意識というのは、キリスト教徒には当然あるものと思われ、
PARTⅢのマイケルの心の変化については、私は理解できていないかもしれない。
キリスト教を知っていれば、ヨーロッパの芸術への理解がもっと深まるはずなのに。

ただ、結末は仏教の因果応報に通じるものもあり、
人間が理想とする正しさは、
信仰や思想を超えて共通していると思えて、
未来に希望が持てる。



3週連続で男中心の世界を味わったので男の料理を。

PARTⅠでクレメンザがマイケルに教えていた
ミートボールのトマトソース煮込み、風。

ハンバーグのタネを小さく丸めて炒めた後に
カットトマトとトマトを入れ、味を整えて煮込む

だけ

これをスパゲティのソースにするみたいだけど、
そのままおかずとして

玉ねぎをみじん切りして炒めることさえクリアすれば、
あとは鍋ひとつでできるし、
トマトベースだと味付けも何とかなる、
男の料理と呼ぶにふさわしい料理でした。

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