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はじめてのスマホ #キャッシュレス

シルバーのスマホデビュー1年目

 爺には、スマホは通信費が高額だし、過渡のシステム依存は好みでは無いので、緊急連絡用に3Gガラケーを長年使ってきた。田舎の屋外では伝書鳩程度の情報量で充分だったし、光回線でのPC・タブレット環境に不自由さはなかった。ただ、公共連絡網のLINE利用が進められたので、スマホへの切替は迫られていた。
 そんな時、ガラケの3G停波を契機に、2021年末にガラケ⇒iPhone(SE2無料交換)でのスマホ・デビューにあいなった。

・使い方で想ったこと

 ”はじめてスマホ化”も、販売系からの個人情報流失と想われるSMSフェィクメールも2カ月ほどで止まり、重量増や電池持ち以外に不満はない。ただ、”はじめてスマホ” でのビックリは、スマホは積極的な非アクティブ化操作が必要なことだった。無保険スマホにクッション枠+保護ガラスを貼付けての、ポケット収納だったので、通話後にポケットに放り込むと、操作画面がアクティブ状態だと誤送信を生じてしまう。”はじめてスマホ”あるあるの内容だが、スリープ・タイム設定では対応しきれない事に、当初は気が付かなかった。。。
たしかに、現行スマホ構成で操作オフ状態の自動移行処理はむづかしい。非接触入力は、手や指の操作に対し、静電容量変化や光センサ入力変化のAD変換値に、ソフトでの速度フィルター抽出を使う。この方法は簡単・安価だし、外乱処理も簡単なのだが、入力待機終了はタイマー設定か入力OFF操作しかできないしね~。。アプリ毎にスリープタイマー設定できないね。。

・povoに変更

 2022年末には通信費の1年割引が終了し、povoへのSIM交換をおこなった。5分カケホ+無料128k通信での、(電話+プラス・メッセージスマホ+家庭内Wifi端末)いわゆるガラホとして使ってる。iPhoneSE2はesimや、タッチ・カード対応だし、povoも+メッセージ対応をしているので、無料128k通信で運用。婆連は、カケホ+LINEの素魔法使いだが、伝書鳩程度の用い方ならば、必要時にデータ追加のガラホ使いですごしてる。
 5Gは、民生では魅力的なキラーコンテンツも見当たらないし、icloud環境は安心・便利そうなのでSE2を長く使おうと想ってる。

・スマホの用途

1)シルバー世代のキャッシュレス

 そんなこんなの、”はじめてスマホ”も、デビットカード利用での銀行口座決済のPush通知受信用には、スマホを使ってる。
 田舎爺はネット・セキュリティー能力が無いので、amazonレベルのネット大手サイトも、デビットカード決済や口座振り込みを使う。この点から、Push通知付デビットカード+無料振込み回数付+キャッシュバック付の、ネット銀行系キャッシュカードが田舎シルバーの生活口座に成っている。
 メール件数の少ないシルバーには、カード利用時の即時Push通知確認・消去は苦にならない。icloudに、PCへのメール転送設定をしておき、PCでの履歴保管・検索もできるので、スマホへのカード決済メールは即チェック→消去で、セキュリティ対策まがいのことを行っている。 

2)amazonの2重引き落とし

 キャッシュレス初心者爺だが、2022年11月には、amazonのシステム不全:デビットカードの2重引き落としに遭遇した。
 田舎は、爺パンひとつ買うにも、amazonブラックフライデー調達→婆さん裾直し(@¥600)の世界だが、デジタル決済の不手際にあたってしまった。
amazonあるあるの内容だと想うが、ロジステック処理時(配送元の変更)などで2重引き落としが発生していると言われてる。払い戻しに45日かかったので、クレジットカードならば顕在化しない内容と想われるが、デビットカードは即時引き落としなので、使用者に開示されてしまうのだと想う。。。間抜けな処理だが、Push通知を確認しているので、面倒だがamazonに確認・チェックしたが、返金は45日後だった。クレジットカードとデビットカードの区別がつかないなんて、間抜けな処理だが、キャッシュ・バック分は損害がでるよね。amazonって、意外に甘い会社なのね~。。。爺には問題ではないが、amazonへの金融的信用は消えた。

3)田舎のカード事情

 友爺達は、Mirai,Money,Memoryの3M無し素浪人(ま~、元会社員・現在無職の技術侍系フラリーマン)なので、ネット銀行系キャッシュカードを財布代わりのデビットカードとして用いてる。(代表は、ソニー銀行のキャッシュカード:SonyBankWALLET*  Visaタッチ付のデビットカード機能が付属)
 ソニー銀行キャッシュカードは、コンビニATMでの無料引き出し回数付+口座振込み無料回数付+キャッシュバック有(預金額に応じ、0.5〜2.0%)なので、生活口座用のデビットカードとして便利。
 シニアは、Push通知のないクレジット払いは嫌いだし、割引のない現金払いも腹立たしい。モバイル決済は、メリットと個人情報セキュリティーとのバランスが悪すぎて、旧金融系のデビットカードに軍配をあげている。

閑話休題

 田舎も、モバイル決済(PayPay等)の店舗は増えてきた。クレジットカード決済導入に比較し、モバイル決済は初期費用投資が少なく、決済振込みも最短翌日、決済手数料が低価格(3%台?)と、店舗側にメリットはある。加盟店と消費者の信用・行動データの宝庫であり、従来系クレジット会社とは異なる収益構造の金融会社でもある。個人信用情報の応用収益やターゲット広告収入を収益した情報金融なんでしょうね、知らんけど。。
 このようなタイミングに、2022年9月に、公正取引委員会からクレジット決済の国際ブランド3社への、決済手数料の部分公開要求(インターチェンジフィー)がだされたので、不思議におもって確認してみた。
 2022年11月末には、UnionPay,Visa,MasterCardはインターチェンジフィーの公開はされたが、国内の国際ブランド:JCBは公開要求対象外。JCBの国内シェアは3割程度であり、国際ブランドには7割の決済手数料が流れている日本ではあるが、国際ブランド3社は正式に公開された。
(欧米は、以前より公開されていたが、日本国内は公開されていなかった。今回、国内シェア大手のJCBを外す理由は説明なし。。)
 ⇒2022年11月末に公開され、経産省:アピール資料が発表されている。
ちなみに、国際ブランド3社とは下記だが、カード発行枚数では中国銀聯カード が圧倒的1位になっている。
  下記は、2020年:世界発行枚数比率だが、取扱い金額比率ではない。
     UnionPay  (中国人民銀行が推進:世界枚数シェア59%)
     Visa      (元は、米国バンカメ:世界枚数シェア24%)
     MasterCard(元は、米国バンカメ:世界枚数シェア15%)
     (日本経済新聞:2022年3月7日付け、2020年の流通枚数シェア)
なお、公取委2022年9月14日請求資料では、クレジットカード手数料の構成を下記図で説明している。
 図の、手数料のインターチェンジ・フィー部(赤線部)のみが公開

 クレジットカードの加盟店手数料は、資料では平均2.7%と記されており、過去にクレジットカード:5〜7%、スマホ決済:3%台との記事(クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよくわかる本(第6版))に対し、最近は平均:2.7%まで低下?していたのかな。
 公開されたインターチェンジ・フィー部は、小売業:0.9%程度なので、加盟店手数料を2.7%と仮定すると、国際ブランドは(1.8%-アクアワイラー(カード発行社)-ネットワーク使用料)程度の収益となる。日本の民間最終消費支出の、2019年キャッシュレス決済額は21兆7000億にて、国内JCB社の国内シェア:30%なので、国際ブランドは1000~2000億程度の収益なのかしら? こんなに少ない手数料率かな~。
 旧金融系とモバイル決済金融系のシェア競争も、メディア系の広告料シェア合戦のように、ありふれたDX戦線だが、この件の背景が楽しみな金融ネタであった。

(参考までに)
 *SonyBankWALLETカードは、キャッシュカード機能にVisaタッチ付のデビットカードが付属する。タッチ決済は、クレジット番号へのスキミング対策の一面もあるのに、このカードは番号視認性が良すぎる。。。

銀行キャッシュカードにVisaタッチ・デビットカード付     

素浪人シルバーエンジニア 月影四郎と申します。幕府学問所を卒業後、仕官したお城づとめも終了し、素浪人として歩き始めました。  皆さまに楽しんでいただけたらとふと思いたち、徒然なるままにnoteデビューした次第でございます。