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僕が肉を食べなくなったわけ―原著書評

タイムズ紙「今年(2021)のベストブック」選出

我々が動物にひどいことをするのは、
自分の行動の結果をきちんと考える能力が欠如している結果だ、
とヘンリー・マンスは確信する。
『僕が肉を食べなくなったわけ』はその空隙を、
読みやすく、明快かつ愉快な言葉で埋めてくれる。
――ピーター・シンガー(『動物の解放』著者)

挑戦的ではあるが同時に面白おかしく、珍しいほど偉ぶったところがない本書は、
単に議論をふっかけようとしているのではない。
これを読んだ多くの人は間違いなく、
我々の誰もがそれを構成する一員であるシステムについて、
これまでとは違った理解を持ち、異なった選択をするようになるだろう。
そうでない人は、動物を愛しながらも
その苦しみから利益を得ている者がビクビクしながら避けて通っている、
倫理的な理由という難しい問題を突きつけられることだろう。
マンスは、優しく、好奇心に満ちて広い心で我々を導いてくれる。
――フィナンシャル・タイムズ紙

生き生きとしたマンスの初の著作は、
人間と人間以外の生き物の関係を徹底的に考え直すよう我々に訴える。
その巧みな筆致は、悲痛な物語を語ることも決して避けようとはせず、
どんなに暗い事実にもユーモアを吹き込む。
彼はまた、難しい倫理的議論を温かく、またわかりやすく表現できる稀な才能の持ち主だ。
――エコノミスト誌

緻密なリサーチに基づき、丁寧に紡がれた本書の内容は、
多岐にわたり、非常に興味深く、ときに笑いを誘う。
マンスの書きっぷりは陽気で、
重い主題を扱うときもその文章は軽々と、流れるようである。
夢中で読み、触発された。
――スペクテイター誌

非常に説得力があり、皮肉っぽく、ときに大笑いさせる。
優れた記者がみなそうであるように、マンスには偏見がなく、しっかりした倫理基準があり、
綿密で、何でも試す度胸があり、人の話を引き出すのがうまい。
この、思慮深くかつ刺激的な本を読んで気づいたのは、
動物に思いやりと尊敬を持って生きようと努力し、ときに失敗する方が、
それを初めから諦めてしまうよりずっとましだということだ。
――ニュー・ステーツマン紙

ユーモアと人間性にあふれる著者の主張は、説得力があり、同時に一刻の猶予も許さない
――生態系の破壊を防ぎたければ、我々は生き方の大々的な変革が必要だ。
――ガーディアン紙

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