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フィクションの名のもとに

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#失恋

こぼれたワインが知らせるいくつかの現実(4/最終回)

こぼれたワインが知らせるいくつかの現実(4/最終回)

マンションの玄関ドアを開けてくれた梨花子は
いつもの何倍も明るい笑顔で迎えてくれた。ただ、顔色は相変わらず土気色だけど。
そしてその後ろに「旦那様」こと、私の「彼」がやって来て、
「こんばんは…」
と発した瞬間、私を凝視して目を見開いて動かなくなった。

「こんばんは〜〜♪梨花子さんにはいつもお世話になっておりま〜す♪」

と、極力、ノー天気なキャラで挨拶をする。

ある意味「修羅場の

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