豪雨災害について
7月7日、8日、岐阜県全域に豪雨が降り注ぎました。
特に飛騨地方は降水量が多く、数時間の短期集中豪雨により飛騨川は冠水、氾濫しました。
今回の豪雨災害は、
6月末より断続的に現在も続いている大雨で山の治水能力は飽和状態だったこと、極短時間の超集中豪雨だったため降水がそのまま全て川に流れ込みました。
我が家の裏山の山水もそうして氾濫しました。
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災害支援クラウドファンディング立ち上がりました！！
豪雨災害の話
６月末より断続的に大雨が降り続いていました。
家の裏山から流れ出す山水は、晴れが続くと枯れてしまうほどの谷水です。当日も注意して見ていましたが極端に増えることもなく、一定の水量が流れていたので、大丈夫かと思っていました。
そんな中、７月７日の短時間の集中豪雨がありました。
あっという間でした。
気がつくと土間が水浸しになり、家の前を泥水が流れていました。
この地に移り住み6年間で初めてのことでした。
一瞬、家の前の川が氾濫しているのかと思い、本当に焦りましたが、
床下から大量の水が流れてくることに気づき裏山へ走りました。
普段は、30センチの幅をチョロチョロと流れている山水が、
山へ入る道幅いっぱい（１m位）の川になっていました。
想定外の山水の大氾濫でした。
大急ぎでクワを持っていき、家へ水が来ないように溝を掘りましたが、それでおさまる水量ではなく、自然の力に全く敵わないことを体験しました。
全身びしょ濡れで、溝を何箇所か掘っているうちに少し雨が小降りになったおかげで水の流れも収まり、その時撮影した動画がこちらです。
この時点で18:00を過ぎて暗くなり始め、
家の前の川も今まで見たことのないほどの濁流になっていました。
まずは、妻と息子を近所の安全な家に避難させてもらいました。
その後すぐに消防団の緊急招集。
村中で土砂崩れが起こり道路が通れなくなっていました。
消防団には水害に備えて準備してある土嚢があるので、
手伝ってもらい裏山の山水の氾濫箇所に積み重ねました。
そして、集落の方にも手伝ってもらい
山水の周りの草を刈り、山水の溝を広げたりと、まだこれからも可能性のある災害に備えました。
気づくと21時になっていました。
その後、消防団として活動をし帰ってきたのは23時頃。
夜も雨は降り続き、
7月8日朝方に昨日よりもひどい集中豪雨が降りまた山水が氾濫し、床下浸水してしまいました。
その後、国道41号線の崩落、JR飛騨高山線の停止、白川町役場前の冠水が起こりました。
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災害に遭ってみて
初めての災害経験、災害復旧、猶予のない行動はとても疲れました。
心構えや注意はしていたのですが、想定外やどうしようもない状態があることを思い知りました。
大災害はこんなものの比ではないくらいどうしようもなく、精神的ダメージも大きいだろうなと感じました。
経験のないことは想像できないし、
山奥で自然とともにお米つくりをしているけど、現代しか知らない僕は自然や山や水のことを全然知らないことに気づかされました。
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災害支援で気づかせてもらったこと
その後も雨が降り続き、修繕や復旧も進まず、疲労も重なり寝込んでしまいました。
7月12日にやっと晴れ、心も晴れました。
畳をめくると裏は湿っていて、カビている部分もありました。
そして、床板は湿った色をしていました。
床板をめくると床下はまだまだ濡れていました。
やはり、雨続きでは乾きません。
その日以降扇風機を床下に当て続けています。
水浸しになった倉庫も雨でなかなか片付けられずにいましたが、
16日は晴れるという事で友人が手伝いにきてくれました。
なかなか助けてと言えなかったのですが、「晴れるので行きます」と言ってくれて、勇気を出してお願いしました。
友人も久しぶりの晴れだったから色々やりたいことがあっただろうに。
おかげさまで、浸水してどうしようもない倉庫の中身を全て出すことができました。
本当に助けられました。
床下浸水したのですぐにでも色々と対処したかったのですが、雨が続くとこんなにも出来ないものかと。。。
他にもすぐに手伝いに行きますよーなどのありがたい声を頂いたのですが、
雨続きと災害で疲れてしまった僕にも余裕がありませんでした。
気持ちに余裕が出来て、友人に来てもらうと、
やる気の源が変わるような、増えるような感覚があり、
一人だと負けそうになることも頑張れました。
動いていると元気になってくるし、一人よりも大きな成果は、達成感や充実感もありました。
何よりも片付くと心も場所もスッキリして気持ちがよくなりました。
そして、大きな感謝と尊敬の気持ちが生まれて幸福感も高まりました。
助ける人も助けられる人もどちらも楽しめる状態って素晴らしいですね。
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まとめ
今回の災害で学んだことは多いです。
晴れへの感謝。雨への感謝。曇りへの感謝。
自主防災や地域防災の大切さ。
自然への畏怖の気持ちを改めて意識するために、
現代に必要なことも大切にしつつ、古くからの教えや歴史から学ぶことも大切にしようと思います。
自然との距離感、便利さとの距離感、自分のスタンスを見直すタイミングなのかもしれません。
今日もお読みいただきありがとうございます。
大西紘記（月とたね）
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