思いの肥大と思われの要求

 蛙化現象という言葉を最近よく聞くが内容を読むとそれは違うんじゃないかって思う。
 恋人のパートナーのダメな部分を見ると冷めてしまい別れてしまったりする。単純に書くとこういうことなのだろうが、それは昔からよくある話ではある。今更そんな言葉が流行るのはまさに歴史を繰り返す。そういえばその昔その言葉本当に流行った気がする。違う世界線の記憶かもしれないけれど。とにかくそう、実際付き合ってみて二週間くらいで「なんか違うな?」と思ったことは多々ある。ダメな奴だな。

 だがこれはあまり言いたくないけれど自身の理想の高さゆえからきていると思うのである。蛙化現象というと何やら相手側に問題があるように聞こえるが、実際はそうではないと思う。
 だから王子様お姫様症候群にすべき。
 自分自身の理想が高すぎるから相手の行動に冷めてしまう、王子様お姫様だと思っていた人が蛙に見えてしまうってことならばそもそも相手を王子様お姫様だと思いすぎていることに問題があるのではないか。
 現代社会の失敗してはいけないという風潮が大きく影響しているような気がしないでもない。

 恋人は王子様お姫様でもなく蛙でもない自分と同じ人間なのだから自分自身にも問題があること、自分自身も相手に不快な思いをさせているということを自覚して他人に対して心を大きく保つべきでお互い様っていうのをお互いに思うのがあるべき姿なのだろう。
 まあそんなことができている人間はごく僅かなのでだからこそその僅かになりたくて他人に対する要求が大きくなってしまうそれはSNSの普及と大きく繋がっているのかなって思ってしまう。負の部分はあまり見せないからね。
 だがSNSで出している画像なんていくらでも捏造できるのだからあまり信用しすぎない方が良いと思う。破綻する時はあっという間なのだから。

 そして破綻していないのであれば我慢していることが腐るほどある可能性もあるしそうはなりたくないと思ってもなってしまうときはなってしまうのだ。
 まあその程度で冷めたり別れてしまうってのは本当に相手のことが好きじゃないって可能性があるから早々に見切りをつけるのもいいかもしれない。苦しい思いや無駄にイラついたりするのは非効率的ではある。人生は有限だしね。

「本当に人を好きになったことがない」って知り合いによく言われる私が偉そうに言えることではないのだが。
 既婚者にしかそれ言われないので信憑性があるので、私も蛙化現象しまくってるんだなとあるいは王子様お姫様症候群を患っているのだろう。
 それこそ長年。
 癖になるからやめた方がいいのかもしれない。そうは思いたくなくても現実そうなのかもしれないそうじゃないのかもしれない。恋愛はよくわからないねいまだに。


思いに囚われて思いに不満を抱えて
不平不満を抱えてはいけない気がすると自己嫌悪
どこかに不平不満を言い続けることができる箱でもあればでも
なかなか貯まらない貯金箱とは違いすぐに溜まってしまうだろう
溢れ出た負の感情が部屋に散らかって片付けるのが億劫になって
匂いが充満して足の踏み場もなくなって居場所がなくなって
部屋の片隅で身を守るように塞がるんだ
自分の感情だろ?何とかしてよ
どうすることもできないから私は感情が嫌いなんだ

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