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「働く」ってなんだ

仕事といえば、整然と並んだデスクの上のパソコンに向かい合うことだ。
と、思っていた節がないわけではない。

第一、実際に働くまでに、「仕事」に触れる機会が少なすぎる。周りにいる働く大人って、親と先生ぐらいだった。
親はともかく、今思えば、先生は働く大人のロールモデルとしては少し偏っている気がする。とはいえ、ど真ん中直球をいく仕事なんてこの世にはないだろうけれど。

わたしは小さい頃、小説家になりたかった。それは「ケーキ屋さんになりたい」「サッカー選手になりたい」の類からはみ出るものではなく、ただの将来の夢だった。実現に向けて一作でも完成させたことはない。
中学生になると、教師に憧れるようになった。高校3年生まで同じように思い続けていた。
結局公務員になったけれど、それも、子どもがイメージできる仕事のひとつだったからかもしれない。

自慢ではないが、後付けの理由ならいくらでも思いつく。勉強も、面接も得意だった。それっぽい理由をつけて、生まれたその日から公務員になりたかったという顔をして試験を受けた。新卒で受けた先は軒並み合格し、その中でも一番オフィスが綺麗な場所を選んだ。大学生の職場選びの基準なんてそんなものだ(多分そんなことありません)。

それから幾年か経ち、今も同じ仕事を続けている。それなりに毎日何かしらの出来事があり、それなりに動き回り、それなりにデスクに向かっている。

しかし、それでいいのか?

そもそも安定ってなんだ?終身雇用か?そりゃちょっとは身分が保障されているかもしれないけれど、世の中に放り出された時のスキルやキャリアのなさで言ったら全然安定していない。金を稼ぐ能力がないのだ。

実によくある話だ。100人OLがいたら120人は同じことを思うだろう。アラサーと呼ばれる世代がよく陥る状態のことらしい。名前もあるらしい。名前がつくんじゃ、そりゃ仕方ないわな。

うっかりわたしは自分の本当にやりたいことなんか探し始めてしまったばっかりに、今まで決断できなかった安定を手放す選択肢を見つけてしまったのである。

そうは言っても、現実を嫌というほど見るたちなので、考えなしに仕事を投げ出したりはしない。これは長期計画なのである。さらに言えば計画に過ぎないので、夢物語で終わる可能性も大いにある。

だけど、何も考えずに今の仕事を続けることと、新しい道を模索して吟味して結果選び取った現状維持はまったく別物だ。

このnoteを始めたのも、そんなことが発信できたらなと思ったからだ。

自分のやりたいこととか、そのためのステップとかはまた今度。

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