声をあげる
最近仲良くなった同期から今日で辞めると聞かされた。
同じ班になった際、物事においてモヤモヤを感じる部分が同じだと気付いてから、私たちは悩みを共有し、時には上に相談して状況を変えようとした。でも今も変わっていない。
おかしいと思うことを彼女は逐一質問したり、こうしたらどうかと提案したりしていた。私はそれを聞いて、いつもハッとさせられていた。なんとなく違和感を感じながらも、説明を聞いてからすぐには質問が浮かばなかったし、「この職場ではこうなんだな」と諦めてしまったこともあった。
声をあげること。言葉で言えば簡単だが、実行していた彼女はすごい。
私は仕事とプライベートをはっきり分けるタイプの人間で、今まで仕事終わりに同僚と遊んだことがなかったが、「今日は逃せない、逃したら絶対後悔する」と思いお茶に誘った。
どこのカフェに入ろうか迷っている間も、甘いものを食べている間も、この人と同期として会えるのは最後なんだなと考えてしまい、寂しかった。でもすごく楽しかった。
帰り際、これまで沢山助けられ成長させてもらえたと感謝を述べると、「話聞いてくれて、わかってくれる人がいたんだって救われたよ」と返してくれた。
少しずつではあるが、彼女と話すようになってから、私は「言ってもどうせ変わらない」と諦めず、積極的に意見を出せるようになっている。今後も続けていきたい。
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