飼い喰い〜三匹の豚とわたし【26】
自分で豚を飼って、つぶして、食べてみたいーー。
畜魂碑
食肉として殺された家畜のための慰霊碑。畜魂碑を建てるという文化を持つ国は、日本の他にはない。畜産・食肉に関わる人たちによって慰霊祭が行われている。
何がかわいそうで何がかわいそうでないか
畜産における有機的な豊かさ
奇妙な感覚
【感想・行動】
冒頭から感動しました!
食肉になる動物たちのために慰霊碑を建てて、定期的に慰霊祭をしてるんですね。しかも出席者は全員喪服の、正式な慰霊祭です。殺虫剤を作る製薬会社に、蚊や蝿の慰霊碑があるのは聞いたことがありました。奈良県上北山村にあるゴキブリの慰霊碑「護鬼佛理天」は有名ですしね! 鯨には戒名を付けるって… 日本人て、面白い民族だなぁ…人間の都合で殺してしまった命(大きな動物から昆虫まで)に対して、等しく敬意を払うなんて、世界に誇れる文化だと思いますけどね。こういうこと、学校で教えてくれてるのかなぁ?
「子どものように愛情を持って育てた家畜が、殺されて食肉になっていくことを、畜産業者さんたちはどのように思っているんだろう?」グルメ番組を見る度に、そんなことを考えていました。でも、この本を読んで、畜産は、そんな表面的なかわいそうとか、かわいそうでないとかで語ってはいけないのだと思いました。いまは上手く言語化できないけれど、すごく深いところの話。心に留めておこう。
これからは、肉になった家畜だけでなく、その向こうにいる様々な職人さんたちにも感謝して、いただきたいと思いました。食べ物だけじゃないですね。いろんなモノや人に感謝しなきゃ。
この本は『もう1冊くらい借りたいなぁ~ でも、そろそろ出ないと30分過ぎるしなぁ~(図書館の滞在時間が30分と書かれているので)』と、半ばうわの空で手に取ったものです。でも、大当たりでした!
ええ本でした~。ごちそうさまでした!
#読書記録 #自分軸読書 #屠畜 #食育