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最近の学び「無人島のふたり」(作・山本文緒)幸せはそこにあるということ

山本文緒さんの
「無人島のふたり」を読みました。

人って死ぬことが分かっても意外とこんな感じなのかあ

と驚きがありました。

あなたは、もって〇ヶ月です。

って言われたとして、映画やドラマだとめちゃくちゃ泣いてしばらく立ち直れないっていうのが多いイメージがあります。

だから、私がもし病気になって余命宣告されたら誰とも会えないくらい落ち込むのかなあって想像してました。

でも、この日記の文緒さんからは、悲しみではなく、日常の幸せを感じていたいという希望が感じられました。

とても印象的だったのは、
スーパーのティーバッグが美味しければそれでいい、ってところ。

特別な事は素敵だけど、当たり前のように行っていた事が実はかけがえのないことだと気付かされます。

最近、自分はどういう風に最期を迎えたいのだろうと考えることがあります。
結婚相手、親友もしかしたら、子供、孫。ただただ大好きな人たちがそばにいてくれたらそれだけで幸せだなあと思います。

ちなみに、文緒さんの日記は途中で終わります。
まだ続きがあるかのように。

だから、私のような文緒さんに会ったことがない人で、この日記を読んだ人たちにとっては、作者はまだ生きているような錯覚を起こすのではないでしょうか。

なんだか、それが妙に悲しくて。
でも誰かの心の中で生き続けられるって凄いことだとも思います。

特別なことよりも日常の何気ないことで幸せを感じられる人でありたいですね。

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