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オススメの著者4選〜読んで面白い囲碁の世界〜

ご覧いただきありがとうございます。
カフェと囲碁ひだまりの八段塾塾長つかさです。

外出自粛や在宅勤務が広がり、家にいる時間が増えましたよね?
NetflixやYouTubeを見るのに飽きてきたら、読書もオススメですよ。
本記事では、おうちでやることなくてヒマな方に読んでみてほしい囲碁の本について書きます。

本記事の対象者
・家でだらだらするのに飽きてきた方
・読みたい本を探すのもめんどくさい方
・とりあえず暇つぶしがほしい方

本記事で紹介する著者とその本は、ほとんどが囲碁の問題集とか、棋譜集とかではありません。
単純に、読書用としてつかさがおすすめしたい著者4人と本を紹介させていただきます。

1、新井素子 著 『素子の碁ーサルスベリがとまらない』

まずは、新井素子先生の『サルスベリがとまらない』です。
この本は囲碁をはじめようとしている初心者〜級位者にぜひ読んでほしい必読書です!

作家である新井先生が、初心者として囲碁を始めてから初段を目指していくなかで体験したことについて書いてある本です。
こむずかしい詰碁やら、棋譜なんて載ってません。
書いてあるのは、初心者なら思わず「そうそう!そうですよね!」と言いたくなっちゃう内容です笑

「コウダンシャ」ってなに?
せっかく置いた石崩されて説明されてもわからない
そんな級位者の気持ちに寄り添ってくれる一冊です。

タイトルの『サルスベリがとまらない』も19路盤で打ち始めたばかりくらいの方なら思わずうなずきたくなりますよね。笑
もちろん、有段者が読んでも遠い過去になってしまった級位者の気持ちを思い出せていいですよ。

2、藤澤秀行 著 「人生、意気に感ず」「野垂れ死に」

2人目は囲碁を昔から打っている人なら言わずと知れた秀行先生の本です。
プロ育成にも力を入れて、「秀行塾」を開催し若手を育てたり、棋聖位を6連覇したり、数々の輝かしい功績があります。
そして、その功績とともに有名なのが破天荒さです。
アルコール依存症で対局中に幽霊を見たり、ギャンブルが好きで数億円単位の借金を作ったりなどの話しはこと欠きません。

そんな秀行先生の著作は数多くありますが、今回は晩年の著作で『人生、意気に感ず』と『野垂れ死に』はおすすめです。
囲碁内容ではなく、秀行先生がどういう人だったのがよくわかる内容です。
無頼派と言われる人の人生観、今の人では考えられない生活をなぜ秀行先生は送っていたのか。
一つのドキュメンタリーとして面白い本です。

また、秀行先生の奥さんである藤澤モトさんが書いた『大丈夫、死ぬまで生きる』もあわせておすすめです。

破天荒な秀行先生のそばに居続けたモトさんが見た秀行先生とは、とんでもないやつが居たもんだなって思えます笑

3、中山典之 著 『昭和囲碁風雲録上下』

3人目は中山先生です、この人は文章が面白い!
最初にぼくが中山先生の著書を読んだ感想は、囲碁界にもこんな面白い文章書ける人いたんだ!です。
それまで、先方についてたんたんと書いてある本だったり、面白い詰碁、棋譜の解説書だったりはありました。
しかし、読み物として面白いなと感じる文章に出会えたのは中山先生が初めてでした。

昭和囲碁風雲録はすこしカッチリした文体ですが、中山先生の本は読んでたら囲碁が好きになってしまう魔法がかけられているかのようです笑

アマチュアの指導も非常に人気があったので、読み手がわの視点にたって楽しめるように文章が作られています。
シチョウの問題で、ハート型のシチョウがあります。
ハート型のシチョウを作ったのも中山先生です。

他にも、『完本 実録囲碁講談』もおすすめです。

4、安倍吉輝 著 『囲碁妙手・奇手・新手・見損じ』

4人目は安倍吉輝先生です。
この先生だけは、がっつり囲碁の本です。

この安倍先生の最大の魅力は、文章からにじみ出る親しみやすさです。

著書の多くは、プロの実戦で出た妙手や鬼手を当てる次の一手系です。
しかし、安倍先生の本で面白いのは見損じや悪手についても書いてくれるところです。
おそらく、この見損じをしたのはこんな心境だったんじゃないかな?とか
やってしまった時の様子を書いてくれています。

読んでると「あ、プロとは言え人の子なんだな」と心が軽くなります笑
しかも、安倍先生の文章だとなぜか毒気はまったくなく心があたたまります。
秀行先生の意見を紹介していることも多く、2人のかけ合いはぜひ読んでほしいです!

以上、4人の先生がつかさがオススメしたい著者ベスト4です。
家から出れなくてモヤモヤしている今だからこそ、本を読んでのんびりしましょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
つかさ

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