見出し画像

他人の目標を達成しようとしてない?

ここ数ヶ月、4歳の長男がUNOにめちゃくちゃハマっている。帰宅後、毎日何ゲームか一緒にプレイする。妻が次男の世話に追われているときは1on1ででもやる。

長男は、ズルをしたがる。自分が強い状態を作るため、ドロー2、ドロー4(ほかのプレーヤーにカードを引かせることができる)を両親の手札や山から集める。

その姿を見ていると、確かに自分も小さい頃は、自分だけが強い状態、勝負に圧勝できる状態が楽しかったなぁ、と思い出す。

カードゲームだけじゃなく、テレビゲームでも最強のパスワードを使ったり、裏技で強くして、簡単にゲームをクリアしたり。これがとっても楽しかった。

でも、大人になるにつれて、簡単に勝てる状態は楽しくなくなってきた。同じ土台で対戦して勝つから楽しいのだ、と思うようになってきた。妻も、周りの数人に聞いてもそうだったので、多くの人は同じように感じているんじゃないだろうか。

簡単に勝てる勝負はつまらない

MAXが「0(ラブ)ゲームで勝てる恋じゃ遊びにもならない」って言ってて、中学生だった僕ははよくわからなかったけど、今はさすがにわかる。

そして、これはゲームだけの話じゃなくて、仕事にもバッチリ当てはまる。

僕は、力がついて、仕事が簡単に片付けられるようになってくると最初は少し楽しいけど、すぐに次のレベルに挑戦したくなる。

僕は、やれることをやってても楽しくない。ちょっと難しい課題に挑戦し続けたい。

でも、他人に与えられた挑戦も楽しくない

こういう話になると、会社での目標設定を上手くやろう、とかそういう話になりがちだけど、そういうことをいいたいわけじゃない。

もちろん、企業内の人事、人材開発担当としては、適切なストレッチアサインメントの与え方やフィードバックによる成長の促進は大事だし効果的だと思う。

でも、会社から課せられた目標は、他人の目標を達成するためのもの。何故か、これはこれで楽しくないし、場合によっては辛いだけになってしまう。

会社の目標以外にも、他人から課せられた目標がある

僕たちは、いつの間にか、他人の目標を自分の目標だと思い込んでしまうクセがある。

それは、「社会問題を解決すべきだ」とか、「男たるもの一国一城の主になれ。独立、起業すべき」とか「田舎暮らしはいいよ」とか。そういう類の話。

僕も、自衛隊時代会った人から「起業しないと生きてる意味ないよ」とまで言われて、なんの準備もないまま起業した。あの経験は今は笑って話せるし、血肉になっているけれど、すぐにお金がなくなって生きるのもやっとだった当時は、本当に辛かった。

今振り返ると、あれは他人の目標を達成しようとしたんだな、と思う。

大事なのは、自分の目標を達成しようとすることだ。目標が自分のものなら、やってても楽しい。

他人がどう思うかなんてどうでもいい

目標は大きい方がいい、とか、生まれてきたからには社会を変える挑戦を、とかいう人もいるけど、僕はあまりそうは思わない。

自分の目標を他人がどう思うかなんて、どうでもいい。それを気にしてしまうと、途端に自分の目標、自分の挑戦じゃなくなってしまう。

日本を救う挑戦も、毎日早起きするという挑戦も、それが自分のものなら、等しく尊い。

新年の目標を立てる前に

そろそろ2019年が終わり、僕も、あなたも、年が明けると2020年の目標を立てるだろう。

僕はコーチングに出会ってから、心底、上述のように考えるようになった。

もちろん、別の考えもあり。でもきっと、「目標ってなんだろう」って考えることは、目標の充実度を上げることにきっと役に立つ。

あなたは、どう考えるだろうか。

みなさん、2019年もおつかれさまでした。良いお年を。





ぜひ、サポートお願いします。いただいたサポートは、より多くの人にコーチングが届くよう、情報発信に活用させていただきます!