クエスチョンマーク

セルフプロデュースに使うメディアはできるだけクリーンな方がいい理由

(約 3,200文字の記事です。)

Twitterで、プロのBMXライダーが公園の遊具に自転車で乗ったり飛び跳ねて移ったりというプロのパフォーマンスを行っている動画が上がっていて話題になっている。気になる人は調べてみて。だが案の定、賛否両論だ。

色んな意見が合ったけれど、私が思うのは以下の点だ。

*プロフェッショナルが「許可を得たとは明言できていない場所で」プロのパフォーマンスを行い、主体的にその動画をSNSで公開した点

これが最も問題だと思う。

世間的にはパフォーマンスの内容がカッコいいとか、子供が危ないとか、公園でそんなことを!自分が子供なら目を輝かせて喜ぶ!などという倫理観や主観のお話になりがちだが、それらは全部無視します(笑)どうでもいいことだから。主観はその本人にしか分からないので、分からないことは考えてもしょうがない。

ポイントは2つある。

*プロフェッショナルが「許可を得たとは明言できていない場所で」プロのパフォーマンスを行ったこと

素人が公園でスマホでぶらぶら歩きながら撮影する分にはいいだろう。「撮影許可が~」という話は両者に共通するが、そういう点ではどちらも未許可だ。だがその1点だけで騒がれることはないだろう。

問題なのは、プロがプロのパフォーマンスを行ったことだ。たまたまや偶然って事にはならない。主体的な意思があったということになるだろう。そしてそれが「許可を得たとは明言できていない場所」であることを分かった上でそれを行ったことだ。これが何の問題になるのかって言うと、

*将来のスポンサーの目から見て本人のプロフェッショナルとしての人格や意識を疑われる

これだと思うよ。スポンサーは何かに付けダーティーなイメージを嫌う。そうなると、SNSでそういったことを平気で行う人だと思われると、クリーンなイメージを保ちたい企業はスポンサーに付けないだろうね。これはプロとして活動する上では非常にマイナスだと思う。

*SNSで主体的に発信している点

報道などにすっぱぬかれたならまだしも、自主的にその動画をTwitterで公開した点。これは自らの意思で行ったことになるので、言い訳ができない。つまり、そのパフォーマンス動画を公開することに対してわき起こるであろう議論の部分を分かった上で、敢えて公開したと捉えられてもしょうがない。もちろんカッコいいから肯定的な意見もある一方で、法的な問題についての非難も上がっている。本人は恐らくそれらを予測した上で公開していると思う。

つまり、そのBMXライダーは、そういう判断をして行動する人なんだなって他人から判断される可能性がある。一般人からともかく、将来的なスポンサーの目にもそう写るわけだ。あまりメリットがあるとは思えない。

本人のTwitterでは自転車の楽しさを伝えたい、という意思が感じられる。確かに凄いパフォーマンスであったし、さすがプロだと思った。だが、法的な問題についてはそれは別問題だ。

*パフォーマンスの高さと法的問題とは無関係

土屋圭市や宇井陽一だからって公道で速度制限を無視してスポーツ走行してもいいってことにはならない。葉加瀬太郎だからって無許可で駅前のスペースでバイオリンを弾き続けていいことにはならない。

とても良いフィギュア造形ができたからって一次創作者が禁じている二次創作及び販売行為をしていいわけがない。

パフォーマンスの高さと法的問題とは無関係だ。そして合法か違法かで問われたら法的根拠しか考慮されない

なのでスポンサー候補から「パフォーマンスのためなら法的な考慮を無視してもいい」という考えの持ち主だと思われたら、プロとしてはデメリットしかないのではないだろうか?そういう人が「自転車の楽しさを伝えたい」と言っても、賛同する人と賛同しない人とが現れると思う。

アートでもスポーツでも、その人の活動に対しては、関心があるか無関心かの二択であるのが通常だろう。だが、そのパフォーマンスのセルフプロデュース内容に違法性があれば、第三の枠「反対」という集団を作ることになってしまう。これはプロとして活動するにはできるだけ減らしたい枠だと思う。

*SNSで公開してバズってしまったら「なかったことにできない」

割と長期間残ってしまうわけだ。これがもし、ゲリラ的にパフォーマンスしただけなら「プロの気まぐれ」程度で済んだかも知れない。あるいは第三者にスマホなどでビデオ撮影されて本人の許可なく流されてしまった場合も、まぁ「プロの気まぐれ」程度で済んだかも知れない。だが、本人が自主的に流してしまった場合には、プロとしての意識や人格が問われることになる。

*これがもし「許可を得た会場」で見る側の安全性を確保した状態でのパフォーマンスだったならば?

賞賛の嵐だろうし、当人の希望通り、自転車の楽しさが伝わる良い動画になったことだろう。


だが実際には、「それを行っていい場所だったか?法的に問題はないか?」の一点がつきまとう。そしてそれを本人が分かった上で配信している点。この2点は、あまりクリーンなイメージにできるとは思えない。そしてそんな人から発せられるメッセージにも、同意しかねる人も現れるだろう。

あれで本当に自転車の楽しさが広がり、BMXの良いイメージを普及させるために貢献できたのだろうか。私は疑問である。カッコいいとは思ったけれど、賛同はできないと思った。

カッコいいことは間違いないけれど、かっこよさの見せ方が問題だ。例えば、過去に名曲を生み出した有名歌手であっても、その後、違法行為により実刑判決を受けるようなことになると、それまでの名曲ですら悪者扱いされる。残念ながらそうなのだ。だから、パフォーマンスをするその人本人が善き人であると思われなければ、そのパフォーマンスも善いことだとは思ってもらえない可能性がある。それはとても惜しいことだと思う。

私は曲自体の価値と、歌手のその後の人生とは無関係だと思うが、そういう割り切った考えをする人のほうが少ない印象です。少なくとも歌手のその後の行動は過去の曲などとの関連性はあると感じる人のほうが多そう。ほら、やっぱりデメリットのほうが多い。

*結論 セルフプロデュースでSNSを使って動画や画像のメディアを世に広めたければできる限りクリーンなメディアを使った方がいい

事前に少しでも疑いの余地があるならばそれをクリアーすべきだ。(もっとも、問題点が後から分かったことならばそこから誠実に対応すればいい。)

私はアマチュアクリエーターだが、自分の生み出す作品達のためにも、私自身の人格を善きものに保ちたいと思っている。幸い、私は聖書に出会うことができたので、聖書の教えを学び、善く生きることの軸を手に入れたので、それに従って善き道を歩みたいと思っている。

また、もしかしたら色んな道のプロの人もこの記事を読んでくれているかも知れないので、珍しく真面目な記事を書きました(笑)


今回の創作活動は約1時間15分(累積 約957時間)
(340回目のnote更新)


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読んでくれてありがとう。気長にマイペースに書いてます。この出会いに感謝😊