3DCGで英語は重要。意思を伝えるための英語はもっと重要。
(約 2,200文字の記事です。)
英語、そう、受験勉強の得点取得のための手段、学生の多くにとってはそうだろう。だが今、私にとっては、別の目的達成のための手段としての英語ではなく、Blenderアドオンのバグ報告や将来的な機能リクエストなど、意思を伝えるという本来の目的そのものための英語の価値を感じている。
*言語はそもそも意思伝達のためにある
もちろん学生さんは、高校受験、大学受験のためにスコアを出すために英語を手段として利用しなければならない側面もある。だが、そこで一生懸命身に付けた「文法」これは絶対に将来に役に立つ。
日常会話で口語での話などは後からいくらでも学べる。だが文法は絶対だ。これを無視しては伝わるものも伝わらない。文法をきちんと押さえておかないと、ソフトウェアのバグ報告というような、正確で緻密な表現を正しく伝えることができないのだ。単文+単文でももちろん伝えられる。だが、ソフトウェアの場合には操作の時系列と発生バグの時系列や状況が複雑に絡み合う。だから正しい時系列、文法、修飾が重要になる。
*Google翻訳を上手く使う
流ちょうな英語である必要は全くない。Google翻訳を駆使してもいい。単複の調整や時系列の調整を自分で行えばそれでいい。別にゼロから英語で作文する必要はない。語彙力の不足はGoogle翻訳に補ってもらえばいい。ただし出力された英文の文法は不完全なことが多いので、自分の知識で修正した方がいい。あるいは修飾の掛かり具合なども、あなた自身が最も言いたいことが表現できるように調整すべきだ。その辺はGoogle翻訳はあまりあてにできないし、そこを頼る必要もない。そのための目視チェックだからだ。
*そもそも相手が100%ネイティブイングリッシュスピーカーとは限らない
むしろ、相手も第一言語がフランス語だとかポルトガル語のことが多い。みんながみんなネイティブスピーカーじゃない。世界は広いんだ。母国語が英語だけなはずがない。
というわけで、多くの場合、英語を介して各自の母国語にして理解したり、あるいは英語を使える人はそりゃ英語で理解しているだろう。だがみんながみんなそうじゃない。だから英語のみでわかり合うことは難しい。
*図、画像、動画の威力
これは以前、Blenderのアドオンのバグ報告で痛感したこと。英語でかなり丁寧に説明してもとんちんかんな回答しか作者から返ってこない。業を煮やした私は、頭に来たのでスクショでバグの発生状況をmp4動画にしてDiscordで報告した。
そうしたらあっさり「OK、わかったよ」とのこと。
そして私が思い知った一つの教訓。「千の言葉よりも1分の動画」だったのである。
*画像は動画も完璧ではない
その後しばらくして改めて思うのは、動画のみで100%伝えられることは、ソフトウェアの場合は3クリック以内の操作のみ、という事だ。それ以上は、条件分岐が発生する。だが言葉でその条件分岐の意味や判断基準を説明できないと、お手上げである。何でもかんでも、言語を使わずに、トムとジェリーのアニメで伝えることはできない。
ある程度高度になると、言葉が必要だ。そして言葉の壁を越えやすいのが英語である。
*3DCGは英語が出来たほうが格段に有利
私はいつもそう思う。アマチュアですらそうなのだからプロを目指すならば絶対に英語力が必要だ。3DCGをやる上で英語が苦手、とか言うのはセミプロまでで、プロでそれを言うのは3DCGをなめすぎだと思っている。別にそれはそれでいいけれど、自力を伸ばせる上限が遥かに低いと思う。いつも誰か日本人による情報紹介に頼らなければ自力を伸ばせない、というフィールドに自分を閉じ込めることになるからだ。
四の五の言わずに高校英語をやり直せばいい。それだけ。シンプルだ。200時間もあればきちんと学べる。そして手に入れた英語の読解力があれば、3DCGソフトの最先端の情報にアクセスできるわけだから。
もちろん、半年遅れで他者の日本語による紹介を待っても別にいいよ、と言う人はそれでいいと思う。でも、ソフトウェアの分野がニッチになればなるほど、そもそもそんなことをボランティア・あるいは有償で、行う人材自体が少なくなっていることは理解したほうがいい。できる人はダイレクトで英語で情報収集しているのだから、割に合わない翻訳や紹介作業など好き好んでするはずがない。
日本語オンリーでは3DCGの最新情報にアクセスできる可能性がどんどん減る。デメリットしかない。
*やれば未来が開けるし、やらなければ先細り
そういう時代なのだ。あとはあなた次第だと思う。
正しい方向の努力は実を結び、誤った方向の努力は骨折り損だ。だが何もやらない人には何も起こらない。それだけのこと。
アクションを起こせ。そうすれば道は開ける。
今回の創作活動は約45分(累積 約1,661時間)
(464回目のnote更新)
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