アートの風を感じるサイクリングジャーニー
現代社会では、日々の忙しさに追われて「感じる力」を磨く機会がなかなかありません。がしかし、私は「感じる力」こそが今後の地方を変えていく原動力になると思っているのです。そんな思いから、感性を再び呼び覚まし、豊かな体験を提供するために,、アート鑑賞×歴史×サイクリングを組み合わせた「アートの風を感じるサイクリングジャーニー」を一般社団法人MYNKSで企画しました。
この企画の目的は3つあります。
①アート鑑賞が「感じる力」を鍛えるツールとしてどれほど効果的であるかを再認識すること。
②あえてサイクリングで行くことで、体を動かし感性をより活性化させ、車では素通りしてしまう歴史的資産を再認識すること。
③観光コンテンツとして転換できるかを検証すること。
さらに今回は、富山・里山マウンテンバイクツーリズムの佐藤 将貴(さとう まさき)さんを特別ゲストとして招き、彼の専門的な視点からサイクリングとアートの融合についての洞察を提供していただきました。
昨年9月に里山マウンテンバイクツーリズムに参加して、佐藤さんの考え方と実践力そして、立山町がもつその土地にしかない魅力を体感するコースに感銘を受けました。(※その時のレポートも読んでいただけると嬉しいです。)
その時に意気投合し、あわらへ来て一緒にサイクリングツアー考えてください!とお願いしたところ、なんと昨年11月に一度あわらにお越しいただいたのです。その際にもめちゃくちゃ面白いサイクリングツアーが完成していますので、これはまた後日レポートしていきたいと思います。
そんなお付き合いで、今回佐藤さんがタイミングよく、あわらにお越しいただけるということで今回のツアー「アートの風を感じるサイクリングジャーニー」を企画したのです。
今回得られた成果、そしてアートとサイクリングがもたらす新たな可能性について書いてみたいと思います。
◎機能不全のレンタサイクルとの連携
最近、至る所で乱立しているレンタサイクル事業。きっと皆さまの地元にも探せばあるはずです(笑)。
そして、それらの大半は飾られているだけで、実稼働していないのではないでしょうか。私が住む、あわら市も御多分に漏れず、綺麗な状態のまま、駅に飾られています。
レンタルできる自転車の中に、電動アシストファットバイクというものがあり、これを使用しない手はないと思ったのです。
電動アシストファットバイクは、マウンテンバイクよりもタイヤが太いため、衝撃を吸収し、快適な乗り心地かつ、多少道が悪くても安定した走行が可能です。
それに電動アシストがついているものですから、乗っていて本当に楽しい!
体力に自信がない方でもスイスイと坂道を登れます。
また、レンタルもスマホでスムーズにできるようになっており、この辺の整備はすでに整っているんですよね。
でも、レンタルされないんですよね(笑)
置いてあるだけでレンタルされるほど世の中甘くありません。
全ては営業です。営業しないと使ってもらえないんですよ。
なので、このレンタサイクルを活用し、参加したくなるツアーを作って自分達で営業した方が早いんじゃない!?って思ったんです。
私のターゲットは、経営者と地域で何かしらアクションを起こしている人たちです。
この方たちには絶対響かせる自信があります(笑)
◎サイクリングコースにはストーリーを入れ込む
今回企画したサイクリングコースはこちらです。
出発:JR芦原温泉駅 ⇒ あわら市郷土歴史資料館 ⇒ 桑野遺跡 ⇒ 金津創作の森美術館 ⇒ 昼食 ⇒ JR芦原温泉駅 着
※10時出発の15時着の5時間コース
今回の目的地は金津創作の森美術館で行われている企画展ですが、実はその美術館に行くまでの道中に、あわら市が持つ歴史的価値がいくつか潜んでいて、企画展で作品の説明を聞くとあわら市が持つ風土と深い関係があるようなストーリーになっているのです。
私が意識したのは、あわらのストーリーを伝えることで、参加者の感度を上げること。
ストーリーとの付き合い方に関しては、ビーコンつしまさんの考え方にすごく共感します。
ビーコンつしまさんのこの記事をぜひ読んで頂きたいです。
◎学芸員の解説は必須
美術館もただ単に鑑賞するだけでは、その作品のもつ真意を理解することはできません。なので、学芸員による作品の解説をお願いしました。
学芸員による解説は本当に重要なんです!
アートはただ作品を見るだけでなく、その作品完成に至るまでのプロセスを聞いて、思いを馳せることで、より感性が研ぎ澄まされていくのです。
私は、なぜこの「感じる力」にここまでこだわるかと言うとですね、「感じる力」は会社の経営においても非常に有効だと思うからです。経営者としての直感や洞察力、社員との共感や理解を深めるためには、この「感じる力」が不可欠です。アートを通じて培われる感性は、経営のあらゆる場面で役立ち、革新的なアイデアや新しい視点をもたらしてくれるのです。
当然ですが、ジブン株式会社においても非常に有効です。
学芸員から得た知識はきっと誰かに話したくなるようなことばかりです。
そういう人が日本でどんどん増えたらいいなと思うのです。
◎今後の可能性
富山からきていただいた佐藤さんからも、今回の企画に大満足頂いたと大変嬉しいお言葉をいただきました。
そして、サイクリングツアーがあわらの観光コンテンツになり得る事を確信しました。
私は、佐藤さんから教えていただいた、この概念がとても好きです。
「ブリコラージュ」
既にあるものを利用する。
そして組み合わせること。
私自身、金津創作の森美術館が大好きなのですが、その美術館のもつポテンシャルをまだまだ活かせていなかったんだと思いました。
創作の森美術館では年に数回企画展が変わります。
企画展が変わるたびに、このサイクリングツアーと組み合わせて、「感性を磨く」サイクリングツアーをホテル八木の宿泊客に向けて販売していこうかと考えています。
自転車の台数上限のため、参加人数は5名迄となるのですが、確かな手ごたえを感じましたので、まずは、私の身近な人たちに営業かけてやっていこうと思います!
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