見出し画像

SaaS企業51社を調べて改めて感じた、COO必須スキル。#SaaSキャリア

簡単に自己紹介

前職は、大手人材紹介会社にてスタートアップ企業向けの人材紹介業に従事。現在は、前田ヒロがマネージングパートナーを務めるALL STAR SAAS FUNDというVCで、SaaSスタートアップで挑戦したい求職者の方と、投資先SaaS企業をつなげるキャリアコンサルティングを主に担当しております。(VCへのキャリア相談にご興味ある方は以下をご確認下さい)

さて今日は、SaaSスタートアップでCOOを目指したい人材へお話します。
SaaS業界でCOOを目指したい人材から、頻繁にご質問を受ける「COOを目指すうえで、どのような経験が必要か」というテーマになります。

【こんな人にお勧めです】
・将来SaaS業界でCOOを目指したい
・どのような経験者がSaaS業界でCOOに選ばれているのかを知りたい
・COOとして活躍している人の共通点を知りたい

直近SaaS企業で活躍するCOO人材は、どのような業界経験者が多いのか。そして、キャリアコンサルタントの僕が感じる、活躍しているCOOに共通する3つの特徴について共有したいと思います。

SaaS業界で活躍している、COOとは!?

今回、どのような業界経験者がCOOとして選ばれるケースが多いのかを知るために、以下のa~cに絞り込み、継続的に成長中のスタートアップから、直近IPOしたSaaS企業を、ざっと51社リストアップしてみました。

【リストアップした条件】
・ 創業から2年以上、資金調達額5億円以上している
・Wantedlyなどで積極的に求人をだしている
・2017年以前にIPOしたSaaS企業は含まない

そもそも、どれくらいの比率でSaaS企業にCOOが在籍しているのか。そして、COOのキャリアは、どのような業界経験者が多かったのか。各社のCOOを前々職までLinkedinなどを活用して確認。その結果、こんな気づきが。

【 51社 調べてみて、気づいた事 】   
・半数近い企業はCOOが不在
・共同創業者がCOOに就任するケースは約30%
・COO在籍SaaS企業、約50%のCOOがコンサル業界経験者

半数近い企業でCOOが不在
51社のなかで、21社のSaaS企業において意外にもCOOが不在でした。一方で、ラウンドC以降からIPO前後の企業の多くはCOOが在籍。恐らく、COOが不在の企業については、募集はしているものの、なかなかベストな人材に出会えていないというのが実情だと思われます。

共同創業者がCOOに就任するケースは約30%

次に、COO在籍企業についてです。共同創業者がCOOとして就任するケースは、30%と一番多かったです。ただ、代表と同じ事業会社出身者であったり、COOとしての業界経験の傾向は見えませんでした。

COO在籍SaaS企業、約50%のCOOがコンサル業界経験者

続いて多かったのが前職がコンサル業界出身者、約25%です。前々職のキャリアまで確認してみると、コンサル業界出身者は、全体のなんと約50%!現職COOの半数は、いずれかのタイミングでコンサル業界での経験を積んでいたということです。

ちなみに・・・

コンサル業界を経験しているCOOの約30%が、戦略コンサルで有名なMcKinsey & Company出身者でした。(凄い..!!)

COOに共通する3つのスキル

続いて、僕がSaaS業界でさまざまなCOOと関わる中で感じる、活躍するCOOに共通する3つ特徴について共有します。個人的には、この3つを基本スキルとして持ち合わせている方は、コンサル業界出身者でなくても、COOとして将来的に活躍できる可能性があるのではと感じます。

1. マネジメントスキルが高い
SaaS企業は、IPO前後では従業員数が200名前後になるケースも多々。組織拡大に伴い、必然的にマネジメントスキルもシビアに問われます。組織設計やKPI設計力といったものから、チームの力を最大限に引き出すコーチング的な部分まで、バランスの良いマネジメントスキルを持っている方が多いです。

2.T字型スキルセットがある
T字型スキルセットとは、2つのスキル側面を併せ持つ人材です。専門分野の領域では、基本から応用まで深い知見・経験を持ち合わせている。一方で、それ以外の領域では応用までは届かないものの、幅広い領域を理解出来る能力や知識を持ち合わせている人材です。

スクリーンショット 2020-10-02 13.03.47

例えば、セールス担当の場合、営業活動で実績を上げることはもちろん、、マネジメントや、部門全体の業績管理ができる。そして経営陣とコミュニケーションが取れ、社内外での折衝能力がある。 

また、炎上している部門があれば、横断して解決策を部門責任者と一緒に見出したり、場合によっては施策を推進することもできるなど。つまり、「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」を融合したスキルセットを持ちあわせている人材です。このようなスキルを持ち合わせている方も、多い気がします。

3.学習意欲と実行能力が高い
これはCOOに限った事ではないですが、スタートアップで活躍している人材に必ずと言って良いほど、共通して備わっている資質ではないでしょうか。

先ほど説明したT字型スキルセットにも関係している事ですが、自分の専門外の領域にも興味・関心が強いことは重要な資質です。COOとして活躍されている方は、自分の専門外ではあるが、理解を深めたい領域を常に持ち、探究・実行し続けている方が多い印象があります。

最後に

今回は、SaaS企業で活躍するCOO人材は、どのような業界経験者が多いのか。そして、僕がCOOの方々と関わるなかで感じる、共通する3つの特徴についてまとめてみました!

具体的に相談をされたい方は、お気軽にご連絡下さい。あとTwitterでは、投資先SaaSスタートアップのハイクラス求人や、採用に関わる発信をしております。良かったら、フォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?