普通ってなんだっけ

今日は『コンビニ人間(村田沙耶香著)』を読んだ。芥川賞を取ったとこのとで気にはなっていたのだ。

マニュアルがない世界でどう振る舞うか分からない主人公。コンビニならばふさわしい振る舞い、生活の仕方、生き方、全てが決定されている。それが普通でなくても、生きる方法だと。

少しわかる気がする。私は、フリーな立場でのフリートーク、みたいなのが苦手だ。上司と部下、とか先輩と後輩、とか医者と患者、とか客と店員、なら立場が決定されている分相応しい行動指針が立てやすい。しかし、フリーだと全てを己の価値観に照らし合わせて相手が受け取る印象を考慮した上で行動しなけれならない。これが私にとっても難しいと感じるのだ。

主人公は、1度やめたコンビニ店員に復職することが生きる術となるようだが、私はどうだろうか。いつか難しいと思わなくなる時が来るのか、それとも他の術を見つけるのか。

以上